坂口健太郎『サイド バイ サイド 隣にいる人』第18回大阪アジアン映画祭クロージング作品に

 坂口健太郎主演映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』が、第18回大阪アジアン映画祭のクロージング作品に決定した。

 3月10日から19日にかけてABCホール(福島)ほかにて開催される大阪アジアン映画祭は、万博開催を控えた大阪の街を舞台に、優れたアジア映画の鑑賞機会と豊かな映像文化に触れ学ぶ機会を市民へ提供することを通じて、多様なアジア文化の理解促進、交流、映像リテラシーの向上、国際的視野を持った市民や映像制作者等の人材育成を図る映画祭。18回目を迎える今年度も、暉峻創三プログラミング・ディレクターの下、アジア映画最新作のコンペティション部門をはじめ、その他特集上映を行うほか、映像文化を通じた教育プログラムとして、アジアの映画人と共にアジア映画のさらなる可能性について語るシンポジウム、未来の映像文化や映画祭を草の根で支える市民を育成する映画講座やワークショップなど、多彩な事業を展開する。

 第18回大阪アジアン映画祭のクロージング作品に決定したのは、行定勲監督の『世界の中心で、愛をさけぶ』など数々の脚本を手がけてきた、伊藤ちひろの監督第2作『サイド バイ サイド 隣にいる人』。

 目の前に存在しない“誰かの想い”が見える青年・未山(坂口健太郎)。その不思議な力で身体の不調に悩む人や、 トラウマを抱えた人を癒やし、周囲と寄り添いながら、恋人で看護師の詩織(市川実日子)とその娘・美々(磯村アメリ)と静かに暮らしていた。そんな彼はある日、自らの“隣”に謎の男(浅香航大)が見え始める。これまで体感してきたものとは異質なその想いをたどり、遠く離れた東京に行きついた未山。ミュージシャンとして活躍していたその男は、未山に対して抱えていた特別な感情を明かし、さらには元恋人・莉子(齋藤飛鳥)との間に起きた“ある事件”の顛末を語る。未山は彼を介し、その事件以来一度も会うことがなかった莉子と再会。自らが“置き去りにしてきた過去”と向き合うことになる。やがて紐解かれていく、未山の秘密。彼は一体、どこから来た何者なのか。

 伊藤監督は、『世界の中心で、愛をさけぶ』をはじめ、数多くのヒット作の脚本を手がけ、近年では堀泉杏名義で『窮鼠はチーズの夢を見る』の脚本を担当。3月には自身初の小説を映画化した『ひとりぼっちじゃない』で監督デビューを果たす。

 主人公の未山を坂口が演じるほか、未山の過去の恋人・莉子役を、乃木坂46卒業発表後初の映画出演となる齋藤飛鳥が担当。そのほか、浅香航大、井口理(King Gnu)市川実日子らが出演する。

 第18回大阪アジアン映画祭では、4月14日からの全国公開に先駆け、3月19日にABCホールにて世界初上映される。

■イベント情報
「第18回大阪アジアン映画祭」
実施期間:3月10日(金)〜19日(日)
会場:ABCホール(福島)、シネ・リーブル梅田(梅田)、梅田ブルク7(梅田)、大阪中之島美術館(中之島)、国立国際美術館(中之島)
主催:大阪映像文化振興事業実行委員会

■公開情報
『サイド バイ サイド 隣にいる人』
4月14日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
出演:坂口健太郎、齋藤飛鳥、浅香航大、磯村アメリ、茅島成美、不破万作、津田寛治、井口理(King Gnu)、市川実日子
監督・脚本・原案:伊藤ちひろ
企画・プロデュース:行定勲
エグゼクティブプロデューサー:小西啓介、倉田奏補、古賀俊輔
プロデューサー:小川真司 新野安行
音楽:小島裕規 “Yaffle”
主題歌:「隣」クボタカイ(ROOFTOP/WARNER MUSIC JAPAN)
製作:「サイド バイ サイド」製作委員会
制作プロダクション:ザフール
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2023『サイド バイ サイド』製作委員会

関連記事