『アバター』ナヴィ族はなぜ青い? 3D映画ブームの火付け役になった第1作

ナヴィ族はなぜ青いのか

 『アバター』は、ストーリーに登場する先住民ナヴィ族の“青色”が特徴的であり印象的だ。「ナヴィ族がなぜ青色なのか」については諸説あるが、キャメロン監督は「Empire」のインタビューにて以下のように語っている。

「色に関しては、まず緑、緑のエイリアンには長い歴史がありますし、ハルクもまた緑ですね。人間の色であるピンクや茶色は、エイリアンらしさに欠け、黄色はスポンジボブ。そうすると、青と紫が残りました。紫は私の好きな色ですが、生物発光色に使おうと考えていて、エイワやナヴィにとって神聖なものを連想した結果、青となったのです」(※2)

 また、「私の母は夢で身長が10フィート、胸が6つある青い女性を見たそうです」と、母親の夢に出てきた“青色の女性”も、着想に影響を与えたことを明かした。(※2)

映画のために作られた架空言語「ナヴィ語」

 ナヴィ族が話す「ナヴィ語」は、映画のために作られた架空の言語であり、キャメロン監督の意向に合わせ、言語学者のポール・R・フロマー博士によって作られた。キャメロン監督は、「出演する俳優が発音可能でありながらも、どの人類の言語ともあまり似ていない言語」にこだわり、1作目の映画公開時点で約1000語の語彙が作成された。

 映画公開後には、「ナヴィ語ファン」によるコミュニティサイト(Learn Na’vi)が開設されるなど、ナヴィ語の魅力に惹かれるファンもいる。

 フロマー博士は、「Salon」のインタビューにて、本作でヒロインのネイティリを演じたゾーイ・サルダナのナヴィ語について触れており、「ゾーイ・サルダナは、ナヴィにとてつもない情熱と信念をもたらしており、彼女のナヴィ語は、それが本当に彼女の母国語であるように感じさせてくれる」と称賛している。

参照

※1. https://www.slashfilm.com/1006651/why-avatar-director-james-cameron-believes-3d-is-not-over/
※2. https://www.empireonline.com/movies/news/james-cameron-answers-hollywoods-burning-questions/
https://www.joblo.com/avatar-navi-james-cameron-blue/
※3. https://www.salon.com/2023/01/11/navi-language-avatar-linguistics-paul-frommer-interview/

■放送情報
『アバター』
テレビ東京系にて、2月8日(水)18:25〜放送
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバーほか
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