高橋文哉が語る、学生時代からの変化と理想の“大人像” 『女神の教室』撮影秘話も

「どんどん柔軟になっていきたい」

――真中はどういうキャラクターだと思いますか?

高橋:真中の性格の悪さって、誰しもにあると思うんです。生きている中で、たとえば誰かのことが気に食わないと真中みたいに思ってることがあっても、それを表に出さずに我慢をしているだけで。真中は出していった方が自分にプラスになるという考えで、ちょっと吐いてみたり、1人のときにはぁーと吐き出したりする瞬間を、ドラマの中で切り取っているというか。素直に自分が居やすいように研究したことが出ているだけで、真っ当に生きているなと感じます。

――友達になれそうですか?

高橋:裏の顔も見れたら、友達になれると思います。自分が思っていることを口に出している人を見ると、ちょっとスカッとする部分もあったりするじゃないですか。だから僕はすごく仲良くなって、言うべきところは選ぶように指導しますね(笑)。

――『君の花になる』(TBS系)ではボーイズグループのメンバー役、今作ではロースクールの学生役に挑むなど、これまでの出演作からも役の振り幅がすごく大きいなと感じます。

高橋:いろんな役で求めていただいていることがめちゃくちゃ嬉しいです。役に大小はないんですけど、こういう二面性がある役は自分にとってすごく嬉しい役であって、僕はこの真中の役をもらったときに試されているなと感じました。サイコパスの役をやったこともあるんですけど、真中は決してサイコパスではなくて、素直でプライドが高い男の子だなと。自分を守るために自分を犠牲にしてしまっているような子なので、その苦しさやキラキラさという振り幅を一つの役として求められていることがすごく嬉しくて。バックボーンや心の奥の奥、表と裏の中にもまた表と裏があって、その計算高いところが演じる上でも難しいですけど、そういう役を任せてもらえたのはありがたいなと思いますね。

――そういう振り幅のある役を演じられる“カメレオン俳優”のような存在になりたいと思いますか?

高橋:今はこうなりたいというものが明確にはないので、求められたものに対して、どんどん柔軟になっていきたいなと思っています。目指してるところがカメレオン俳優と言われることなのか、僕もまだわかっていなくて。俳優として評価されること自体はすごく嬉しいことなので、そうなれたらいいなと思っている部分もあると思います。

――真中には、等身大の爽やかさその中にある大人っぽさを感じますが、高橋さんが考える“大人像”は?

高橋:“余裕”ですね。ちょっと大人びている子供とは違う落ち着きというか。何でも知っていて、おいしいものとかを知っていたりするのが、カッコいいなと思います。お仕事の面だと自分なりの我流がきちんとある人はカッコいいなと思うので、自分もそういうものを見つけていきたいです。

――最後に、2023年はどんな1年にしたいですか?

高橋:自分らしくいきたいなと思っています。役に寄り添って、役に左右されるプライベートをずっと過ごしてきたのですが、それが僕の役への向き合い方なんだと思います。でも僕自身の何か楽しいことや好きなこと、楽しさみたいなことを見出せたら、いつか役に活きてくるときが来るなと考えていて。プライベートも全部寄せていくからこそ、学べることももちろんあるんですけど、自分のこれが本当に好きでとか、何か熱中できるようなものを見つけたいと思っています。

■放送情報
『女神の教室~リーガル青春白書~』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~21:54放送
出演:北川景子、山田裕貴、南沙良、高橋文哉、前田旺志郎、前田拳太郎、河村花、佐藤仁美、宮野真守、小堺一機、尾上松也、及川光博
脚本:大北はるか、神田優
プロデュース:野田悠介
演出:澤田鎌作、谷村政樹
音楽:武部聡志
主題歌:Vaundy「まぶた」(SDR)
法律監修:水野智幸(法政大学大学院法務研究科)
制作・著作:フジテレビジョン
©︎フジテレビ
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