【ネタバレあり】『東リベ』ヒナの涙とタケミチの覚悟 実写版で今田美桜の“ブチギレ”も?
柴大寿を倒すために稀咲鉄太と手を組み、クリスマスの隠密決戦を決行することに決めたタケミチ。「Christmas Eve」をタイトルに掲げる『東京リベンジャーズ』聖夜決戦編第5話では、互いを想うヒナとタケミチの強い絆が描かれる。バトルアクションに小休止を取るも、過去・未来の時間軸に左右されないタケミチの正義感溢れるパーソナリティーが深く掘り下げられる回であった。
タケミチは稀咲とヒナの接点を探る中で、小学生の頃の自分とヒナの出会いを改めて知ることになる。
ヒナを庇うために、中学生の集団に立ち向かうタケミチ。涙ながらに振り返るヒナの表情、翻る赤いマント……そしてタケミチの渾身の決め台詞が公園に響く。
「正義の味方、参上! 中学生のくせに、女の子1人を寄ってたかっていじめるなんて許せねえ!」
登場は物語に現れる正義のヒーローさながらの勢いだったが、結果的には中学生にボコボコにされてしまうところはタケミチらしい。“ダサかっこ良さ”が溢れるタケミチのキャラクター性は『東京リベンジャーズ』の魅力のひとつだが、未来のタケミチがずっと大切にしてきた、どんな相手に対しても自分の正義を貫く精神性が垣間見えるシーンだった。
そんなタケミチに恋心を抱いたヒナとのやりとりも、今回の見どころの一つである。どんな時にも味方としてタケミチに寄り添い、励ましの言葉をかけてくれたヒナ。
繊細で温かみのある劇伴に彩られた「あの日、ヒナは君に恋をしました」というセリフには、タケミチと一緒に胸を撃ち抜かれる思いになった。何度もヒナの死を直接見てきたタケミチにとっても、今回のタイムリープはヒナを守りたいという想いがさらに募るような特別な時間になったに違いない。