『大病院占拠』を3つのポイントから考察 比嘉愛未は鬼側の人間で櫻井翔を騙している?
もう一つ話題となっているのが、復讐劇は一つのカモフラージュで、鬼たちが「例の場所への侵入経路を探す」という会話から“例の場所”を探すことが真の目的だと考えられることだ。そこには病院が隠してきた重要なものがあり、院長の播磨貞治(津田寛治)事務長の大隅(瓜生和成)が「まさか鬼たちの目的って……」というトイレでの会話からも、明らかにこの病院しかない重要な何かがあることを匂わせている。第1話でも分かりやすい形で船での集団感染のニュースがテレビで映し出されていた。もし細菌関係なら、鬼の真の目的はそこにあるのかもしれない。
そしてもう1人鍵を握るのが、登録者数250万人超えを誇る「イナバウアーチャンネル」を運営する因幡由衣(明日海りお)。「病院の真相を究明してほしい」とメールで地下駐車場に時間指定で呼び出され、向かうと病院占拠が起こる。これは病院内で起きることを取材してほしいのか、もしくは人質として罠にはめられたのか。深読みするなら、鬼が占拠することを知っていた誰かが情報を因幡に流したとなると、鬼の中にも裏切り者がいたり、鬼と繋がっている誰かがいるという見方もできる。
SNSでは、ガソリンスタンドの事件をスマホで撮影をしていたのが因幡だったと考察する声が多く、この動画がバズったことで人気チャンネルになったという構造だ。これは事件とどのように絡んでくるのか。またこの事件を見直すと、犯人である60歳ぐらいの男が人質をとって籠城した理由が分からない。会話を聞いていると、「返せ!」とか、「何を隠しているんだ!」と人質に言っている。医療関係の問題なのか、男女の問題なのか、やんごとなき理由が間違いなくあり、占拠事件の真相に繋がってくるはず。
他にも、なぜインスリンを使用しないといけない看護師・安芸しおり(呉城久美)を人質にとったのか。SATを束ねる警備部管理官の丹波一樹(平山浩行)が常に三郎に何か言いたそうな表情を見せているのも気になる。紫鬼の白い顎髭が丹波と似ていたので、えみりを保護した紫鬼が丹波だとすると、鬼になる意味とは一体何なのか? そして院長や外科部長の佐渡稔 (阪田マサノブ)が見た目通り悪い奴で終わっていくのか、それとも大どんでん返しがあるのか。最近は黒幕役が多い、神奈川県警本部長・備前武役の渡部篤郎が全ての秘密を握っていそうだが、果たして。第4話では早くも知事の長門が暴露の標的となる。1人異質の人質だっただけに、ここから病院の真相究明が加速していきそうだ。
■放送情報
『大病院占拠』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00~放送
出演:櫻井翔、比嘉愛未、ソニン、白洲迅、宮本茉由、ぐんぴぃ(春とヒコーキ)、平山浩行、津田寛治、稲葉友、阪田マサノブ、笠原秀幸、筒井真理子、渡部篤郎
脚本:福田哲平
演出:大谷太郎
チーフプロデューサー:田中宏史
プロデューサー:尾上貴洋、茂山佳則
制作協力:日テレアックスオン
製作著作:日本テレビ
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