佐藤健、涙が止まらず天を仰ぐ 『100万回 言えばよかった』で見せた愛がこもった表情

 “切なくて温かい”ファンタジーラブストーリーでありながら、サスペンス要素も魅力で考察も盛り上がっているTBS系金曜ドラマ『100万回 言えばよかった』。本作では、数多くのドラマ・映画で確かな演技力を培ってきた佐藤健が新たな一面を見せている。

 幼なじみだった相馬悠依(井上真央)と鳥野直木(佐藤健)は、大人になって再会し、そこで改めてお互いを運命の相手だと確信する。悠依にプロポーズをしようと心に決めた直木だったが、突然、不可解な事件に巻き込まれ、そのまま悠依の前から姿を消した直木は、自分が死んだとわからないまま、魂となって現世を彷徨い続けていた。そこに唯一、直木の存在を認識できる刑事の魚住譲(松山ケンイチ)が現れ、3人で物語が展開していく。

 多くの視聴者が放送前から期待していた佐藤の胸キュンシーン。本作では悠依と直木のキスシーンをはじめ、ヒット作『恋はつづくよどこまでも』(TBS系/以下『恋つづ』)を彷彿とさせた。一方、直木が譲につきまとうシーンでは『義母と娘のブルース』(TBS系)で演じたやんちゃな麦田と重ねる声もみられ、第1話から、佐藤が過去に出演した作品と重ねた反響が寄せられていた。

 超ドSなドクターに恋をし、無謀ながらもまっすぐに想いつづける新米看護師の“勇者”さながらの奮闘が描かれた『恋つづ』は、"恋つづロス"や"天堂ロス"、そして、ドラマをリピート再生する"追いつづ"などの言葉まで誕生するほど、世の中で恋つづ旋風を巻き起こした名作だ。

 佐藤は当時、出演が決まったときの思いについて「少女マンガ原作でキュンキュンする作品は、ずっとやりたいと言っていたにもかかわらずご縁がなかったんです。そうしているうちに30歳になり、『今こそやりたい』と言っていたところに今回お話をいただけてうれしかったですね」とコメント。(※)胸キュン作品への出演が念願だったからこそ、満を持して臨み、魅力的な天堂が生まれたのではないかと演技を見て感じられる。七瀬とのシーンでは、“ツン”と“デレ”をちょうど良いバランスで織り交ぜた胸キュンを披露し、佐藤が持つ魅力とオーラを余すところなく、見せつけていたが、その反面、医者という部分では、ストイックでリアリティーある人物を確かな演技力で表現していた。

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