『アントマン&ワスプ:クアントマニア』アントマンを最凶の敵に最初に挑ませる理由とは?
2月17日に公開されるマーベル・スタジオ映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』のペイトン・リード監督が、最凶の敵カーンに対峙させる相手としてアントマンを抜擢した理由を語った。
『アントマン』『アントマン&ワスプ』に続く『アントマン』シリーズの第3弾となる本作は、マーベル・スタジオの社長ケヴィン・ファイギが「今までの映画と違い、新たな“アベンジャーズ”に直接繋がる作品」と明言しているように、『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ(原題)』へ繋がるアクション大作。
すべての『アントマン』シリーズで監督を務めるリードは、「多くの人々がアントマンはアベンジャーズの“最弱”メンバーだと考えているでしょう……『小さくなることとアリと話すことしかできない』と。そんな男を“アベンジャーズ新章のはじまりの作品”で、最強の存在であるカーンに対峙させる……この発想はとてもエキサイティングじゃないかと私たちは思ったのです」とアントマン抜擢の理由を明かした。
アベンジャーズ屈指の強さを誇る破天荒な雷神のソーや、人間離れした身体能力とパワーを持つハルク、多彩な魔術で敵を翻弄する最強の魔術師ドクター・ストレンジなど、多種多様なスーパーパワーを誇る最強ヒーローたちが集結したアベンジャーズの中で、体のサイズを自由自在に操ることのできる“アントマンスーツ”と、泥棒を働いていた頃の経験を活かした潜入力を駆使しながらキーマンとして活躍してきたアントマン。しかし、そんな活躍むなしく、コーヒーショップの店員から「ありがとう、スパイダーマン!」と間違えられてしまうような、アベンジャーズ1冴えないヒーローだ。
本作についてリード監督は、「1作目と2作目はどちらも『アベンジャーズ』の直後に公開されたので、アントマンの映画は『お口直しになるような楽しい作品だ』と思ってもらいファンから愛されてきました。しかし今回は、もうお口直しの役には立ちたくないのです。今回は、『アベンジャーズ』の新しい戦いのスタートにふさわしい大作にしたいと思ったんです」と語り、新たなる“アベンジャーズ”の物語を華々しく始める非常に重要な役目を果たすことになるとアピールした。
さらに、脚本を務めたジェフ・ラブネスもまた、「MCU史上最凶の大ヴィランのカーンというアベンジャーズ・レベルの脅威に、おそらくそれに最もそぐわないだろうと思われている、偶然ヒーローになったあまりにも“普通な男”を立ち向かわせることに、私達はこの上なく興奮していました。しかも、アベンジャーズではなくスコットとホープとその家族だけでね」とコメントを寄せた。
そんな本作では、全人類の過去・現在・未来の時間を支配し、奪うことのできる恐るべき力を持つカーンがアントマンに、これまで刑期を過ごしていた期間や、量子世界で過ごした5年間など、本来キャシーと過ごすはずであった時間を与えると提案。しかし、その甘い誘いに乗せられたアントマンは娘を人質に取られ、娘を救うには世界を犠牲にせざるを得ないという究極の選択を迫られることに。果たして、世界の命運を握ることとなったアントマンはどんな決断を下すのか。
■公開情報
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』
2月17日(金)公開
監督:ペイトン・リード
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラス、ミシェル・ファイファー、ジョナサン・メジャース、キャスリン・ニュートン、ビル・マーレイ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©Marvel Studios 2023