『ワタサバ』丸山礼&『デブラブ』かなで “漫画原作×芸人主演ドラマ”が革命を起こす

漫画原作×芸人主演ドラマが革命を起こす

 丸山礼が主人公の“自称サバサバ女”綱浜奈美を演じるドラマ『ワタシってサバサバしてるから』(NHK総合)の第1話が1月9日に放送されたあと、SNSでは「(丸山の)再現度がすごい」「完璧」といったコメントが相次いだ。

 本ドラマは、ネットで配信されている同名漫画が原作である。そもそも「漫画を実写化するのはいかがなものか」という人もいるだろうが、今回それは置いておいて、漫画の実写化でよくあるのが、ビジュアルの違いを指摘する声。ファンとしては、ビジュアルをきっちり仕上げてもらわないと物語に入り込めないし、原作を汚された気持ちにもなるだろう。誰が演じるのか、どこまで見た目を近づけているのか、演技面を含めてかなりシビアな目で見られがちだが、本作ではその心配は皆無だった。丸山やスタッフの努力が実を結び、視聴者のほとんどが好意的に受け入れていた。

「デブとラブと過ちと!」60秒予告

 芸人主演の漫画原作ドラマと言えば、2022年末にTOKYO MXで放送された連続ドラマ『デブとラブと過ちと!』も記憶に新しい。主人公・幸田夢子を演じたのは、3時のヒロイン・かなで。彼女と漫画に出てくる夢子の見た目が瓜二つであり、ほとんどの視聴者から「違和感がない」と賞賛の声があった。

 芸人がドラマや映画に出演するのは、もはや当たり前になったし、いまの時代「芸人だから」「役者だから」とカテゴライズするのもどうかと思うが、やはり餅は餅屋。「主演は俳優がやるべき」という考えの人がほとんどだろう。

 ただ、両作ともに漫画原作であるがゆえ、ビジュアルを似せる必要があるし、キャラクター的にもハマらなければ、大バッシングされる可能性もある。そこでかぎりなく見た目を寄せられて、“漫画の世界観を崩さない演技”ができる彼女たちに白羽の矢が立ったのだと思う(あくまで予想だが)。

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