高橋一生にとっても運命的な作品に 熱狂が続く『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』注目ポイント

高橋一生主演『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』超特報映像

 その放送から9日後(1月5日は飯豊まりえの誕生日)という早さでの映画化発表。公開になっている超特報映像では、露伴邸にて次の取材先にルーヴル美術館が決まる瞬間の露伴と京香のやり取りが切り取られているが、その後に映る「5.26 fri ROADSHOW」の「A」が最もシンプルかつ最も安定した数字「3」で構成された三角形になっているのは、「ジャンケン小僧」のエピソードと地続きであることを表しているとも解釈できるだろう(ルーヴル美術館の中庭にある、あの建造物に見えなくもない)。

 『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は、2009年にルーヴル美術館のバンド・デシネプロジェクトのために描き下ろされた123ページによる荒木飛呂彦初のフルカラーコミック。その後、『ウルトラジャンプ』への掲載を経て、2011年に日本でも発売されてはいるが、『岸辺露伴は動かない』のコミックスには収録されていないため、意外と未読というファンも多くいるのではないだろうか。情報がリアルな五感で感じ取れるB5サイズのハードカバーでぜひ映画に向けての予習をしてもらいたいところだが、ルーヴルを舞台に「この世で最も黒く、邪悪な絵」の謎を追う物語には、日本でのシーンも多分に含まれている。リリースにある高橋のコメントでも少し触れられている部分であるが、漫画家としてデビュー前の露伴の若い姿、さらに物語の重要人物である藤倉奈々瀬という存在。それらをどのように演じ分けするのか、もしくは誰が演じるのかは公開に向けての注目ポイントと言えるだろう。

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』映画化決定 高橋一生、飯豊まりえ、スタッフ陣が再集結

NHKドラマ『岸辺露伴は動かない』の制作陣が再結集した映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が、5月26日に公開されることが決定。あわ…

 2018年に国立新美術館で開催された『ルーヴル美術館展 肖像芸術 ―人は人をどう表現してきたか』でオフィシャルサポーターを務めている高橋にとって、『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』はまさに運命的な作品である。2月には『ジョジョ』第9部「The JOJOLands」の連載開始も控えており、映画との相乗効果を生みながら、2023年は各方面で『ジョジョ』が熱い盛り上がりを見せそうだ。

■公開情報
『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』
5月26日(金)公開
出演:高橋一生、飯豊まりえ
原作:荒木飛呂彦『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(集英社 ウルトラジャンプ愛蔵版コミックス 刊)
監督:渡辺一貴
脚本:小林靖子
音楽:菊地成孔/新音楽制作工房
人物デザイン監修・衣装デザイン:柘植伊佐夫
配給:アスミック・エース
制作プロダクション:アスミック・エース、NHKエンタープライズ、P.I.C.S.
製作:『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』 製作委員会
©2023「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」製作委員会 ©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
公式サイト:kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp

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