『ザ・フラッシュ』が今後のDCユニバースを左右する? 2023年公開のDC映画注目ポイント
一方、ジェイソン・モモアがInstagramにて、『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム』にベン・アフレックが演じるブルースが登場すると発表。また、『ブラックアダム』でヘンリー・カヴィルのスーパーマンがカメオ出演。つまり、一時DCユニバースから消えると言われていたヘンリー・カヴィルのスーパーマン、ベン・アフレックのバットマンについて、続投の可能性が噂されるようになります。さらに、パティ・ジェンキンスが『ワンダーウーマン3』の脚本を書き上げたと発表。これによりカヴィル、アフレックに加え、ガル・ガドットのワンダーウーマンも継続であろうとファンは信じました。
ところが、DC映画世界の立て直しにジェームズ・ガンらが就任すると状況が一変。どうやらガン監督らはDCユニバースを再構築するらしい。こうした流れを受け、ヘンリー・カヴィルがスーパーマン役からの卒業を発表。またパティ・ジェンキンスも『ワンダーウーマン3』の脚本がスタジオから却下され、ワンダーウーマンのプロジェクトから手を引くと宣言しました。
こうしてみると、ガン監督らがヘンリー・カヴィルのスーパーマンに代表されるDC映画世界をいきなり刷新したわけではなく、彼らが参加する以前からDC映画の戦略はかなり混乱していたということがわかります。さらに、2023年に公開される映画のほとんどはガン監督が着任する以前に撮影が終わっているわけです。
こうした状況の中で、DCユニバースの立て直しを引き受けるというのは大変なことだろうと思います。ガン監督らが今後の戦略と、すでに出来上がっている2023年公開のDC映画との帳尻をどうあわせていくのか? それが各作品にどういう影響を与えていくのかが興味深いところです。特に、『ザ・フラッシュ』がどんなDCユニバースを描くかで、今後のDC映画のフレームが見えてくるのではないでしょうか?
個人的には『ブルービートル』の公開が嬉しい。DCの新しいヒーロー(スーパーマンやバットマンに比べ知名度がないヒーロー)を紹介していく作品というのを積極的に作ってほしいものです。ヒーローの数が増えれば増えるほど、DCユニバースの魅力は増しますから。