『ザ・フラッシュ』が今後のDCユニバースを左右する? 2023年公開のDC映画注目ポイント

 こんにちは、杉山すぴ豊です。2023年がスタートしました。今年もたくさんのアメコミヒーロー映画が公開されます! 今年公開のアメコミヒーロー映画をご紹介していきましょう。

 2023年は続々とDC映画がリリースされます。

2023年公開予定のDC映画

『シャザム!~神々の怒り~』(3月17日日米同時公開)

 2019年公開の『シャザム!』の続編。ビリー少年とその仲間たちが魔法の言葉でシャザムファミリーに変身。神アトラスの娘たちと戦うことに。アトラスの3人の娘を演じるのは、レイチェル・ゼグラー、ヘレン・ミレン、ルーシー・リュー。

『ザ・フラッシュ(原題)』(6月16日全米公開)

 超光速ヒーロー、フラッシュことバリー・アレンが、時空を超え歴史を変えてしまったことでマルチバース間に大変動が起きてしまう。エズラ・ミラー出演。

『ブルービートル(原題)』(8月18日全米公開)

 青いスカラベ(エジプトのコガネムシ)型のエイリアンデバイスを手にした青年が、青い甲虫(ビートル)型のパワードスーツを装着して活躍。

『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題)』(12月25日全米公開)

 2019年公開の『アクアマン』の続編。ジェイソン・モモア演じるアクアマンがライバルたちと共闘し、新たな敵に立ち向かう。

 『ブルービートル』以外は、おなじみのヒーロー映画の続編(エズラ・ミラー演じるフラッシュは、2017年の『ジャスティス・リーグ』に登場しています)であり、彼らとの再会を素直に喜べばいいわけですが、気になるのは今後のDC映画戦略による影響がこれらの作品に及ぼす影響です。

 順を追って説明しましょう。もともとDCは、今後の戦略を大きく見直す予定で、その要となる作品が『ザ・フラッシュ』でした。この作品でDCユニバースをリセットするはずだったのです。フラッシュことバリー・アレンが過去を変えてしまい、DCユニバースに大変動が起こる。それによって、

①ヘンリー・カヴィルのスーパーマンが退場。代わりにサッシャ・カジェが演じるスーパーガールが活躍する。

②ベン・アフレックのブルース・ウェインことバットマンが、マイケル・キートン演じるブルース・ウェイン/バットマンに置き換わる。

 ということでした。つまり、そもそもヘンリー・カヴィルのスーパーマン、ベン・アフレックのバットマンは消える可能性がありました。ところがエズラ・ミラー自体の問題により、『ザ・フラッシュ』自体の公開が一時期危ぶまれてしまった。この作品が公開されないとDCユニバースのリセットが難しくなってしまいます(結果的にエズラ・ミラーが猛省し、映画は無事公開のようです)。

 そうした中『ブルービートル』と共に公開が予定されていた『バットガール』が作品の出来に問題があるとして劇場公開はおろか配信さえもお蔵入り。『ブルービートル』までお蔵入りになるのではないかとファンは心配していました(結果的に『ブルービートル』は8月に無事劇場公開予定です)。

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