石丸幹二×柿澤勇人の「時が来た」生歌唱も 『ジキル&ハイド』キャスト陣が意気込み語る

 演出の山田は主演のふたりに「体力の続く限り、表現の果てまでいってほしい」エールを贈る。特に石丸には「今までで最もエロティックにやってほしい」、柿澤には「日常では見えないところを垣間見えるのが魅力なので、怪しさがどう見えるかが楽しみ」と期待があるそう。それを受けて石丸は「どこまでも探求できる作品なので、すかし気なエロティックさを見せられれば」と真面目に答えつつ「(柿澤は)そのままエロだから(笑)」と冗談を飛ばすと、柿澤は「否定はしませんが……」と応答。

山田和也

 これから始まる稽古への展望や課題については、「コロナ禍ではありますが、できることが増えてきました。いい意味で密に交流して、新たなメンバーと構築して観客に『前回と違うね』と思ってもらいたい」と石丸。

 柿澤は「エロさ云々は分かりませんが、山田さんに『ドン引きされるから止めて』と言われるところまで行きたい(笑)。あと多忙なスケジュールの石丸さんの前では疲れたと言わないようにします」とユーモア混じりに話した。

 続いて「共演者とコミュニケーションが減って、団結を作るのが難しくなってきた。違う作品で共演しているカッキーが本作でどう豹変するかに期待」(笹本)、「校外学習に来たみたい。ご迷惑をおかけしないように真摯に向き合うのみ。グループで何かを作り上げることが好きなので、今からワクワクしています」(Ami)、「話が重厚だし、怖いなと思っていましたが、控室でご一緒した時に作品とは逆のほんわかした雰囲気で和んだので、楽しい気持ちを継続できたら」(桜井)と意気込む発言が続く。

 そして真彩が「エネルギーが必要な曲が多いので、体力作りや歌い方などを大先輩方に稽古場で聞けるのが楽しみ」と語ると、石丸が「『肉食獣になれ』と僕は言われた」と横やり。そんな先輩からのアドバイスに「しっかりお肉を食べたいと思います」と付け足した彼女だが、自身は野菜好きなのだとか。

 また記者からの質疑応答では、同じ劇団四季出身の石丸と柿澤の当時の思い出が語られた。初対面は柿澤が図書館の掃除をしていた時。「『違いがわかる男』といった感じでゆっくりコーヒーをお飲みになっていて。石丸さんって本当にいらっしゃるんだ、と」と憧れを抱いていたそう。

 このエピソードを当の石丸は覚えていないそうで「コーヒー飲んでた?(笑)」と冗談を飛ばしてから「柿澤君の噂は聞いていたので、どんな人か探しに行ったんだと思う。ただ『これからの四季を背負って立つ人が入ってきた』と注目はしていましたね」と回想。

 さらに「僕にないものをたくさん持ってるので、柿澤勇人という新たなジキル&ハイドがここで煌めくので期待してください」と重ねて、記者会見は締め括られた。本作における新時代の始まりに期待したい。

■上演情報
ミュージカル『ジキル&ハイド』
2023年3月11日(土)~28日(火)
東京都 東京国際フォーラム ホールC

2023年4月8日(土)・9日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール

2023年4月15日(土)・16日(日)
山形県 やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)

2023年4月20日(木)~23日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

原作:R.L.スティーヴンソン
音楽:フランク・ワイルドホーン
脚本・詞:レスリー・ブリカッス
演出:山田和也
上演台本・詞:高平哲郎

キャスト
エドワード・ハイド:石丸幹二、柿澤勇人
ルーシー・ハリス:笹本玲奈、真彩希帆
エマ・カルー:Dream Ami、桜井玲香
ジョン・アターソン:石井一孝、上川一哉
サイモン・ストライド:畠中洋
執事 プール:佐藤誓
ダンヴァース・カルー卿:栗原英雄
宮川浩、川口竜也、伊藤俊彦、松之木天辺、塩田朋子ほか
公式サイト:https://www.tohostage.com/j-h/

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