『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』北米首位 ホリデーシーズンで前作超えなるか?

 今後の懸念材料としては、3時間12分という長尺ゆえに1日あたりの上映回数が少なくなること、したがってリピート鑑賞のハードルも上がることが挙げられる。また、前作がヒットしたロシアでの公開が実現しないこと、中国でもコロナ禍の影響を受けて事前の予想を大きく下回るスタートとなったことも気にかかる。そもそもコロナ禍において、世界興収20億ドル超えのヒット作はまだ出ていないのだ……。

 いずれにせよ、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』旋風はしばらく続く。なにしろ次の話題作は『アントマン&ワスプ:クアントマニア』で、公開日は2023年2月17日(日米同時公開)だ。約2カ月にわたり、本作がランキングの首位を独占することも大いに考えられる。

 そのほか今週は、第10位に名匠サム・メンデス監督最新作『エンパイア・オブ・ライト』がランクイン。公開2周目にして上映館を326館追加し、前週の22位から大幅上昇となった。サーチライト・ピクチャーズ製作で、オリヴィア・コールマンやコリン・ファースが出演。日本では2023年2月23日に公開される。

北米映画興行ランキング(12月16日〜12月18日)

1.『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(初登場)
1億3400万ドル/4202館/累計1億3400万ドル/1週/20世紀スタジオ

2.『バイオレント・ナイト』(→前週2位)
561万ドル(-35.6%)/3528館(-195館)/累計3496万ドル/3週/ユニバーサル

3.『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(↓前週1位)
540万ドル(-51.9%)/3380館(-345館)/累計4億1899万ドル/6週/ディズニー

4.『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』(↓前週3位)
220万ドル(-41.8%)/2870館(-690館)/累計3377万ドル/4週/ディズニー

5.『ザ・メニュー』(↓前週4位)
170万ドル(-38.6%)/1875館(-835館)/累計3212万ドル/5週/サーチライト・ピクチャーズ

6.『Devotion(原題)』(↓前週5位)
82万ドル(-59.3%)/2211館(-1247館)/累計1866万ドル/4週/コロンビア・ピクチャーズ

7.『フェイブルマンズ』(→前週7位)
75万ドル(-36%)/955館(-18館)/累計855万ドル/6週/ユニバーサル

8.『ブラックアダム』(↓前週6位)
50万ドル(-62.4%)/1304館(-839館)/累計1億6772万ドル/9週/ワーナー

9.『I Heard the Bells(原題)』(→前週9位)
30万ドル(-58.8%)/426館(-778館)/累計499万ドル/3週/Fathom Events

10.『エンパイア・オブ・ライト』(↑前週22位)
23万ドル(+43.8%)/436館(+326館)/累計47万ドル/2週/サーチライト・ピクチャーズ

(※Box Office Mojo調べ。データは12月19日未明時点の速報値であり、最終確定値とは誤差が生じることがあります)

参照

https://www.boxofficemojo.com/weekend/2022W50/
https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/avatar-the-way-of-water-opens-box-office-1235284282/
https://deadline.com/2022/12/avatar-the-way-of-water-box-office-1235200714/
https://variety.com/2022/film/box-office/avatar-2-box-office-opening-weekend-1235464497/
https://www.gq.com/story/james-cameron-profile-men-of-the-year-2022
https://www.nytimes.com/2022/09/16/movies/james-cameron-avatar.html

■公開情報
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
全国公開中
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバーほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©︎2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

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