カン・ハヌルがホカンスで人生を変える? 『ハッピーニューイヤー』は韓ドラ俳優が勢揃い

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替わりでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は「2023年上半期しいたけ占い」が公開されてからかじりついて熟読している大和田が『ハッピーニューイヤー』をプッシュします。 

『ハッピーニューイヤー』

 「今年告白される」。12月の暮れ、もう今年なんて残すところわずなその日に占い師からそう告げられたソジン。“え! もしかして……!”ソジンには思い当たる男性が? 冒頭はジングルベルの歌からはじまり、彼女がみるみる笑顔になっていく表情にウキウキが高まっていく、まさにクリスマスムービーの幕開けです。

 昨年も12月に『ニューイヤー・ブルース』という似たタイトルの韓国映画を紹介しました。本国で昨年の12月に公開された本作もたくさんの人物が登場し、それぞれの物語が交錯し合っていく、とある老若男女たちが恋をした12月を描いていく群像劇です。

 冒頭で登場人物たちの姿がちらりとほぼ全員映るのですが、“あのドラマのあの人だ!”が大勢で、それだけでもワクワクします。それでは、2019年の『愛の不時着』当時から韓国ドラマブームに乗っかった筆者でもわかるあの人たちをちょっと紹介。

 まずは多くの視聴者の殿堂入りを果たしているだろう韓国ドラマの名作『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』で死神役を演じたイ・ドンウク。当時、ユ・インナとのカップル役で見せた切なく優しいあの瞳は、今回もある彼女を見つめる目に宿っていました。彼は本作の舞台となる高級ホテル“エムロス”のCEO・ヨンジン役で登場します。あらゆる物の個数、製造番号や有効期限が“偶数”ではないと無理な強迫症を患っているヨンジンは、自宅のボイラー修理のため、ホテルのスイートルームに数日泊まることに。そして、彼の部屋の掃除を担当する新米ハウスキーパー・イヨンを演じるのが、『地獄が呼んでいる』で地獄行きの告知を受けた赤ちゃんを守るため奮闘した母親役が記憶に新しいウォン・ジナ。イヨンはミュージカル女優を夢見て、仕事中や帰り道など気づいたら歌って踊ってしまい、CEOがその姿を目撃します。2人の出会いが彼らの夢とこれからをどう動かしていくのでしょうか。

 そして、冒頭で“告白予告”を受けたエムロスのマネージャー・ソジンを演じるのが、日本でもリメイクされた『知ってるワイフ』、チョン・ヘインとのラブストーリー『ある春の夜に』に出演したハン・ジミン。嫉妬や妬み、後悔といったマイナスの感情も、そこから立ち直る前向きな気持ちも、彼女がこれまで演じてきたヒロイン同様に、ハン・ジミンが魅力的に演じています。

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