柳楽優弥「マーベル、出たいです!」 シンガポールで開催の『ガンニバル』記者会見で宣言

 12月28日よりディズニープラス スターにて独占配信される『ガンニバル』の記者会見が12月1日にシンガポールのマリーナベイサンズにて行われ、主演の柳楽優弥と監督の片山慎三が登壇した。

 本作は、累計発行部数200万部を超える二宮正明の同名コミックを実写ドラマ化したサイコスリラー。都会から遠く離れた山間にある供花村(くげむら)を舞台に、ある事件を起こして供花村の駐在として左遷された警察官の阿川大悟(柳楽優弥)が、“人が喰われているらしい”という村の異常性に気付いていく。

柳楽優弥

 主人公の警察官・阿川大悟を演じた柳楽は、本作の主演を引き受けた理由について、「原作がとてもおもしろく、他の作品で共演する俳優からも『原作読んでいて楽しみです』と言われます。原作の魅力と片山監督、そこに参加できるのがラッキー。何よりディズニープラスのスターでこういう題材を扱うのかと。そういう理由でチャレンジしたいと思いました」とその背景を明かす。

 これまで『岬の兄妹』『さがす』などの作品を手がけてきた片山監督にとって、コミック原作の作品に挑むのは本作が初めて。そんな片山監督が本作でこだわったのは「映像表現」。「漫画のイメージや印象をどう映像に転換していくかに今回こだわりました。ストーリー自体は原作コミックにしっかり描かれているので、映像ならではの表現をどう見せたら効果的かを考え、長回しや、同じ画角で時間が飛ぶなど、特殊な撮り方を行いました。そういう映像ならではの表現が今回の作品のこだわりで、過去の『岬の兄妹』や『さがす』と違う要素です」と、映像ならではの表現にこだわったことを明かす。

 ディズニープラスという世界的なプラットフォームで初めて作品を手がけることになった片山監督。「他のテレビドラマや映画と比べて、クオリティを優先して、時間とお金をかけられたこと。それが特別だったと思います」とディズニープラスだからこそできた作品だと明かす。

 柳楽も続けて、「作品に参加していて、日本国内だけに向けての作品作りではないと感じました。クリエイターとして、世界レベルの作品に意識を向けていく。そういう部分もより意識するようになりました」と“世界”に向けた作品だとアピール。さらに、「闇のあるキャラクターでしたが、充実した作品でした。クランクアップした3日後くらいに、太陽のように輝かなければいけない撮影があったんですけど、全然笑えなくて(笑)。『ガンニバル』には5カ月くらい関わっていましたが、自分の感覚に戻っていくのに1〜2カ月かかりました」と役がなかなか抜けなかったことにも言及。さらに、「ディズニー感やミッキーマウスを全く感じない作品。でも、昨日壇上でミッキーと会えたり、いろんな国の方と話せる機会があって、だんだんディズニープラスの実感が出てきました」と笑いながら語る場面も。

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