世界が熱狂する『魔道祖師』のアニメ完結編が日本上陸　長い長い物語のすべてが明かされる

　義城という街へと足を踏み入れた魏無羨と藍忘機は、濃い霧に覆われ建物も荒れ果た街で屍に襲われる。ここは自分の出番とばかりに、魏無羨が屍を操る笛を吹くがなぜか操れない。背後に誰かとてつもない強敵が存在しているのか？　それはいったい何者だ？　ふたりは己を媒介に霊と共感する“共情”という術を使って、過去に何が起こったかを探ろうとする。

　見えてきたのが、薛洋（シュエ・ヤン）、暁星塵（シャオ・シンチェン）、宋嵐（ソン・ラン）、阿箐（アージン）という4人の人物が関係していたらしいエピソードだ。この中の薛洋は、悪事を働いて暁星塵によって捕らえられたが、仙督の金光善（ジン・グアンシャン）によって解き放たれた。魏無羨にとって師叔にあたる暁星塵はその後行方が分からなくなっていたが、義城に入った魏無羨の前に見えない目に包帯を巻いた姿となって現れる。

　操られる屍には暁星塵が持つ剣によって殺された痕もあるようで、彼こそが黒幕なのかといった想像も浮かぶが、そこから物語は、阿箐という白い瞳を持ち、竹の杖をついて歩く少女の存在を軸にして、過去に起こった悲痛な出来事が明らかにされていく。阿箐と暁星塵が出会い、共に暮らす中で繰り広げられる日常はとても楽しそう。それだけに、ふたりに訪れたある悲劇と、その後の阿箐の行動にしんみりとさせられる。

　宋嵐が友人の暁星塵に示す態度にも麗しいものがあるが、薛洋だけはどうやらシリーズでも屈指の悪党らしく、暁星塵の高潔で純真な様とは正反対の、妄執にも似た情念の凄まじさを見せてくれる。同じ悪党として滅ぼされた魏無羨への関心も抱いていたようで、過去と現在が交錯する義城で2人がどんな関係を見せるのかも、完結編の冒頭部分の見せ場だ。

　始まって早々に義城を舞台にした凄絶なエピソードが繰り出され、心を揺さぶられる完結編。その後にいったいどのような戦いが待ち受けているのか。鬼腕の正体が誰で、魏無羨の鬼道にまつわる隠れた真相とは何なのか。長い長い物語にとって最大の関心事がすべて明かされるのだ。確かめるには最後まで観るしか道はない。

■WOWOWオンデマンドについて
スマホやPCでも見られるWOWOWオンデマンドはBS視聴環境が整っていなくてもネット環境があれば視聴可能。
さらに、無料トライアルも実施中。
申し込み月内は料金なしで体験可能。

■放送・配信情報
『魔道祖師 完結編』（字幕版・全12話）
WOWOWにて、毎週木曜1:00より最新話放送・配信中
WOWOWプライム、WOWOWオンデマンドにて第1話無料放送・配信

『魔道祖師 完結編』（吹替版・全12話）
WOWOWにて、2023年1月放送・配信

番組情報ページ：https://www.wowow.co.jp/detail/184738
『魔道祖師』シリーズ配信ページ：https://wod.wowow.co.jp/browse/editorial/22450
©︎2021 Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited.