『アイドリッシュセブン』はアイドル像を縛らない “人間性”を大切にしたその魅力

アニメの枠組みを超えて「推す」ことのできる楽しさ

 『アイドリッシュセブン Third BEAT!』で大きくスポットが当たり始めるのは、主にIDOLiSH7とライバルグループ・ŹOOĻ(ズール)の関係性だ。

 純粋で前向きなメンバーが揃うIDOLiSH7と対照的に、ワイルドで闇を孕んだ色気を感じさせるパフォーマンスが特徴のŹOOĻ。豪華声優陣の本気を感じさせる楽曲の数々も含めて、正反対の位置に立つ彼らは今後どのように切磋琢磨していくのだろうか。

 『アイナナ』には上記の2グループを含め、TRIGGER(トリガー)やRe:vale(リヴァーレ)といった総勢16人の華やかなイケメンアイドルたちが登場する。もちろん各ユニットには言うまでもなくそれぞれの物語があり、これまた視聴者を虜にしてしまう。

 一見ヘイトの対象に見えるアイドルですら行動にきちんとした理由が伴っている様子を垣間見るたびに、『アイナナ』の丁寧なキャラの人間性への描写に驚かされる。アイドル像をひとつに縛らない辺りに、人間誰しも考え方も目標への向き合い方も違うことが当たり前である、と肯定してくれるような温かさを感じた。このようにコンセプトも性格も異なるメンバーの中で、自分の推しを見つけることも観る際の1つの楽しみだろう。

 ちなみにTRIGGERは化粧品ブランド「Maison KOSÉ」のアンバサダーに就任することが先日発表された。有名化粧品ブランドとのコラボを含め、アニメから現実世界へと派生した広範囲でのメディアミックスもファンを楽しませている。

 『アイドリッシュセブン Third BEAT!』はアイドルの頂点を目指す彼らにどんな試練を用意しているのか。葛藤を抱えながらも困難を超えていくアイドルたちの姿は、泥臭くもありながら何よりも輝いて見える。今後も続編が続くであろう『アイナナ』の世界へ、是非今からでも足を踏み入れることを強く薦めたい。

■放送情報
『アイドリッシュセブン Third BEAT!』
TOKYO MXにて、毎週日曜22:30〜放送
サンテレビにて、毎週日曜23:30〜放送
KBS京都にて、毎週日曜23:30〜放送
テレビ愛知にて、毎週火曜26:35〜放送
テレビ北海道にて、毎週火曜26:35〜放送
TVQ九州放送にて、毎週火曜26:05〜放送
BS11にて、毎週日曜24:00〜放送
ABEMAにて、毎週日曜22:30〜地上波同時配信
原作:バンダイナムコオンライン・都志見文太
監督:別所誠人
キャスト:増田俊樹、白井悠介、代永翼、KENN、阿部敦、江口拓也、小野賢章、千葉進歩、興津和幸、佐藤聡美、羽多野渉、斉藤壮馬、佐藤拓也、小西克幸、川原慶久、保志総一朗、立花慎之介、古川慎、広瀬裕也、木村昴、西山宏太朗、近藤隆、高橋広樹
シリーズ構成:関根アユミ
スーパーバイザー:あおきえい
キャラクター原案:種村有菜
アニメーションキャラクターデザイン:深川可純
総作画監督:猪股雅美、サトウミチオ、奥田淳
美術監督:葛琳
色彩設計:篠原真理子
2Dデザイン:高橋清太(FUETE)
撮影監督:津田涼介
CGディレクター:ヨシダ.ミキ
3Dワークス:井口光隆
編集:右山章太
監督補佐:志賀翔子
音楽:加藤達也
音楽制作:ランティス
音響監督:濱野高年
アニメーション制作:TROYCA
製作:アイナナ製作委員会
©BNOI/アイナナ製作委員会
公式サイト:https://idolish7.com/aninana/
公式Twitter:@ID7_anime

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