清原果耶が仕事で大切にしていること 「自分に嘘をつかずに生きようと思ってきた」

ーーここからはキャリアについてもお伺いしたいと思います。清原さんはかなり早い年齢から活躍されていますが、その中で密かに努力してきたことはありますか?

清原:自分の感情に嘘をつかないことが、生きていて大切なことだと思っています。“嘘”とまではいかずとも、この感情はスルーした方が楽ということがあると思うんですよ。例えばちょっと腹が立ってもスルーしてしまうというように、誰でも生きていると「一旦置いておこう」みたいな感情はあると思うんです。それをできる限り少なくしたい。全部受け止めて、全部自分で消化してから前に進めた方が、気持ちがいいだろうなと。お仕事を始めてからずっとそう思っていて。自分自身に嘘をつかないで生きようと思ってきました。

ーー実現するとなると、結構難しそうですね。

清原:難しいし、しんどいですし、大変。でも自分を騙すよりはそちらの方がいいと思っています。いろいろな感情を大切にしないといけない職業だからこそ、ちゃんと喜怒哀楽を持って、それを表に出して、自分を迎え入れてあげることが大事だなと思います。

ーー普段は落ち着いた印象の清原さんですが、感情を出すことは多いですか?

清原:多いですね。好きなものを食べたら「ハッピー」ってなりますし、悲しかったらめっちゃ泣くし、腹が立ったら怒るし(笑)。でも確かに表情を表に出す役は少なかったかもしれません。

ーー本来の清原さんは割と素直な気持ちでいるのですね。

清原:そうですね、素直でマイペースに生きています。

ーー今、夢中になっていることがあれば教えてください。

清原:趣味で油絵の抽象画を描いています。友達が欲しいと言ってくれるので、そういう子のために一生懸命に描いています。

ーーすてきな趣味ですね。個展を開きたいとは思いませんか?

清原:したくないです~……緊張しちゃう(笑)。人様にお見せできるような絵かもわからないです。欲しいと言ってくれる子がいたら描く、くらいの気持ちでやっています。

ーー絵を描くことはリラックスに繋がりますか?

清原:アウトプットになっているような気はします。自分が思うことを絵で表現できるので、大事にしている時間ではありますね。

ーー多才な清原さんですが、今後挑戦してみたい仕事はありますか?

清原:アクションがやりたいです。私は運動が好きなので、アクションも大好き。でも道具を使うアクションは5~6年やっていないので、刀を振り回したり槍を使いたいですね。『ファイトソング』(TBS系)では空手をやらせていただいたので、今度は道具を持ったアクションがやりたいです。時代劇もいいですよね。カツラをかぶってやれたら楽しいと思います。

ーー道具を使うとなると、練習も厳しそうですね。

清原:『精霊の守り人』というNHKの作品がありましたが、そのときに短槍(たんそう)という短い槍を持って馬に乗りながらアクションをしたことがあって。もう練習がびっくりするくらい大変でしたがとても楽しかったので、そういう激しめのアクションをする日がまた来たらいいなと思っています。

ーー多忙であるとは思いますが、お休みの日があったら何をして過ごしますか?

清原:おうちでずっと寝ていたり、掃除をしたりする日もあれば、遠出するときも。本屋さんも好きなのですが、最近行っていないので行きたいですね。駅の一番近くにある本屋さんみたいなお店が好きなんです。

ーー原作小説が店頭に並ぶ時期に、清原さんがいたらびっくりしますよ。

清原:いや、私は外出しても全然バレないんですよ。今日は翡翠役の緑のカラコンを付けていますが、さすがにこの姿でバレなかったら悲しいですけど(笑)。

ーー清原さんのビジュアル帯付きの原作小説も店頭に並ぶそうですね。

清原:ぜひ見に行って頂けたら嬉しいです!

ーードラマが面白いから原作も見たいと思った視聴者は、清原さんバージョンの帯の小説が買えるわけですね。

清原:そういう経緯で本を手に取っていただけるのはとても喜ばしいことなので、面白いドラマを作れるように頑張りたいです。

ーードラマがますます楽しみになりました。

清原:1話も見逃せない作りになっているので、ドラマが放送される1時間だけはぐっと集中して、何かトリックはないかと探しつつ観てもらえたらと思います。翡翠ちゃんだけじゃなく他のキャラクターのかわいらしい部分や奥が深い部分もたくさん出てくるので、逃すことなく観ていただけたら嬉しいです。

ーー最後に視聴者に向けてメッセージをお願いします。

清原:この作品は原作がとても面白く、私自身もどんどん読み進めてしまうくらい疾走感と重厚感が詰まっています。原作の魅力も取り入れつつ、ドラマならではの展開の仕方と向き合って、厚み、深みのある作品が作れたらと思っています。観れば観るほど、噛めば噛むほど美味しい作品にしたいと思っているので、放送を楽しみにしていただければ嬉しいです。

■放送情報
『霊媒探偵・城塚翡翠』
日本テレビ系にて、10月16日(日)スタート 毎週日曜22:30〜放送
出演:清原果耶、瀬戸康史、小芝風花、及川光博、田中道子
原作:相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(講談社文庫)
脚本:佐藤友治
脚本協力:相沢沙呼
音楽:Justin Frieden
チーフプロデューサー:田中宏史、石尾純
統轄プロデューサー:荻野哲弘
プロデューサー:古林茉莉、柳内久仁子(AX-ON)
協力プロデューサー:藤村直人
演出:菅原伸太郎、南雲聖一ほか
制作協力:AX-ON
©︎日本テレビ

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