『ちむどんどん』念願の沖縄料理店が開店! 自己肯定感を失わない賢秀の言葉が清恵に響く

 智(前田公輝)がトラックに轢かれたと聞いて、暢子(黒島結菜)たちは病院に駆けつける。『ちむどんどん』(NHK総合)第104話では智と歌子(上白石萌歌)が仲直りし、沖縄料理店「ちむどんどん」が開店。また、賢秀(竜星涼)と清恵(佐津川愛美)に新展開があった。

 「瀕死の重体」というキーワードがタイムラインを駆けめぐった前話。しかし、当の本人は何事もなく、ベッドでバナナを食べていた。ほっと胸をなでおろしたところで、なぜこんなことになったのか記憶をたどる一同。暢子は電話で三郎(片岡鶴太郎)から「頭蓋骨陥没で、生死の境をさまよった」と聞き、三郎は多江(長野里美)に「トラックに轢かれて、頭を打って救急車に運ばれた」と伝えられていた。多江に教えたのは順次(志ぃさー)で、順次は「智本人から電話で、トラックに轢かれて、頭強く打って、救急車で運ばれた」と話すが、智はそれを否定。「トラックに轢かれそうになって、頭を軽く打った」が真相だった。

 順次の舌禍は、第68話で愛(飯豊まりえ)に智が角力大会で優勝したら暢子にプロポーズすると漏らしたことや、第103話の健男(与座よしあき)との会話で、健男の「姉のお古。おさがりの智」という言葉を引き出して歌子にショックを与えるなど、マイナス面が目立つ。悪気はないと思うが、あぶなっかしいことこの上ない。結果的に智と歌子を仲直りさせることになったものの、温厚な順次が口の軽いキャラで定着してしまうのは残念である。

 「ちむどんどん」開店前夜。前祝いと言って、和彦(宮沢氷魚)は暢子に沖縄風の豚汁「イナムドゥチ」をふるまう。生まれくる生命の胎動を感じながら、念願の沖縄料理店が昭和54年9月にオープンした。お客さん第1号は田良島(山中崇)で、社員を引き連れて来店。当面の目標は、房子(原田美枝子)が出した「知らないお客様だけでお店が満席になる」だ。きびきびと働く歌子や、文句をたれつつやる気を見せる矢作(井之脇海)。「ちむどんどん」を舞台に、どんなドラマが生まれるか楽しみだ。

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