『ちむどんどん』安井順平、与座よしあきも 朝ドラで輝くお笑いコンビ出身の俳優たち

 朝ドラ『ちむどんどん』(NHK総合)のキャストには俳優、子役、芸人のほか、芸人活動を経て、現在は主に役者として活動中の出演者もいる。

 お笑いタレント・俳優の片岡鶴太郎演じる県人会会長・平良三郎が連れてきた信用金庫の融資担当者・坂田学役の安井順平は、現在活動停止中のアクシャンとしてデビュー、「あまゆ」の常連客として出演しているピン芸人の与座よしあきは、デビュー時、ホーム・チームというコンビだった。安井や与座は、1999年から2010年まで放送され、陣内智則、タカアンドトシ、NON STYLEら多くの芸人が出場していたネタ番組『爆笑オンエアバトル』(NHK総合)などで人気を博した過去を持つ。

 彼らのようにお笑いコンビとしてデビューし、現在は解散または活動休止中となっている芸人・俳優が朝ドラに出演することも珍しくない。2020年に相方の小林賢太郎がパフォーマー引退を発表し、事実上の解散となったラーメンズの片桐仁は『ゲゲゲの女房』(2010年)、『とと姉ちゃん』(2016年)に出演、2020年に放送された『エール』では、従軍記者・大倉憲三役を演じ、物語の後半を盛り上げた。いわずもがな、ラーメンズはその独特の世界感が人気で、単独ライブをひらけば即完売。芸能界にもファンが多く、彼らに影響を受けた若手芸人も少なくない。

 今野浩喜は、キングオブコメディのボケとして『キングオブコント2010』(TBS系)王者になった実力者。朝ドラでは、『まんぷく』(2018~2019年)にてまんぷく食品の従業員・坂部勝を、『エール』では、式典運営協議会の酒井を演じた。そのほか、唯一無二の存在感と演技で『テセウスの船』(2020年/TBS系)、『パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル〜』(2022年/日本テレビ系)といった作品や、ドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』(2011年/テレビ東京系)やシチュエーションコメディ『ウレロ☆未完成少女』(2012年/テレビ東京系)など、コントで培った経験を最大限に生かした役柄を演じることもある。

 そのほか『とと姉ちゃん』や『エール』に出演した田口浩正は、芋洗坂係長として一世風靡した小浦一優とテンションとして活動、『花子とアン』(2014年)、『カムカムエヴリバディ』(2021、2022年)などに出演していた堀部圭亮は、勝俣州和とK2としてコンビ活動していた。

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