『アダマス』チソンが生死を彷徨うピンチ パク・ヘウンが強烈な新キャラとして登場

 双子の弟で推理小説家のハ・ウシン(チソン)がヘソングループにいる人たちの弱みを把握し、着々とヘソンの秘密に迫っていく『アダマス 失われたダイヤ』(ディズニープラスで配信中)の第7話と第8話。今回のターゲットとなったのは、クォン執事(ファン・ジョンミン)。彼女を探るために利用した、使用人のリーダーであるオ女史(ウ・ヒョンジュ)により、クォン執事とヘソンの会長クォン・ジェギュ(イ・ギョンヨン)との深い関係が見えてきた。

 予想外の新事実は、クォン会長の心臓のドナーはクォン執事の亡くなった息子だったこと。クォン会長にベッタリと離れない姿は、確かに母親のようでもあった。クォン会長に息子を重ねていたというわけであれば、あの執拗な愛情にも納得がいく。しかしクォン会長がドナーを必要としている時に、タイミングよく身近にいる若い男性(=クォン執事の息子)が自殺を試みて脳死状態になるだろうか。さらに脳死判定をして移植手術をしたのは、長男の妻ウン・ヘス(ソ・ジヘ)の父親が経営するウングク病院だときた。“偶然は存在しないヘソン”をウシンはじめ私たちも疑わざるを得ない。

 さて、22年前の殺人事件の経緯が明かされた。ウシンと双子の兄ソン・スヒョン(チソン)の継父であるソン・スンホを殺したのは、「チームA」のイチーム長(オ・デファン)で間違いない。問題なのは、イチーム長が“アダマス”を盗んだ大盗イ・チャンウ(チョ・ソンハ)と誤ってスンホを殺害していたことだ。ではなぜ、イ・チャンウはイチーム長の代わりに罪を被っているのだろうか。

 スンホは引っ越し代を請求しにイ・チャンウの家を訪れた際、事件に巻き込まれている。事件当時、“左がウシン(弟)右がスヒョン(兄)”と裏面に書かれた双子の写真がスンホの手に握られていた。この状況からはなぜ写真を持っていたのか疑問だが、もしイ・チャンウが実父だと知りながら訪問したのなら、双子について何かを伝えるため、もしくは確認するために持参したとも考えられる。

 イ・チャンウが真実を告げない理由が、守るべきものがあるからだと気づいている人も多いだろう。でもそれが何なのかははっきり見えてこなかった。この写真の一件は、その答えに繋がってくるのではないだろうか。

関連記事