堀田真由、『鎌倉殿の13人』義時とのシーンを回顧 「最後まで比奈の運命を見届けて」

 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合)で比奈役を演じる堀田真由が8月14日、滋賀県の長浜文化芸術会館にて開催されたのトークライブに登場し、同作の出演に関するトークを繰り広げた。

 NHK大河ドラマ第61作目となる本作の舞台は、平安時代後期から鎌倉時代初期。義兄でもある鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(大泉洋)にすべてを学んだ二代目執権・北条義時(小栗旬)を主人公に、武士の世を盤石にした彼の生き様、翻弄された周囲の人々を描き出す。脚本を『新選組!』『真田丸』に続き大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が手掛ける。

 堀田が演じる比奈は、第22回「義時の生きる道」から登場。比企家の地位をより盤石なものにしたいと画策する叔父・能員(佐藤二朗)の命により、義時のもとに嫁ぐこととなる。

 初の大河出演が決定した時の心情について、堀田は「最初にお話をいただいたのはクランクインよりもだいぶ前だったんですけど、何だか実感が湧かなかったです。やっぱり大河ドラマというのは女優としてのひとつの目標でもあったので、いつか出られたらいいなと思っていたんですけど、思ったよりも早く、そして三谷幸喜さんの作品に出られるということが本当にうれしかったです」と語った。

 クランクイン当日は、義時と比奈が初めて対面するシーンの撮影。座長である小栗は自身が着用するマスクに「ようこそ比奈」と書き、緊張する堀田を快く迎え入れてくれたという。しかし、劇中の義時は亡くなった妻・八重(新垣結衣)を忘れられず、比奈は「帰りなさい」と追い返されてしまう。一方で、出会ったばかりの比奈に八重の話を打ち明ける義時に、「相当心を開いたりしないとその胸の内って聞けないものだと思うんですけど、初対面でお会いしたシーンでその話が出てくるっていうところにちょっとひっかかりを感じてはいました」と堀田。その後、劇中では比奈が義時と共に夜道でイノシシに追いかけられ、2人一緒に倒れ込む場面があった。堀田はその場面で、「2人が打ち解ける何かがあったんだろうね」と、NHK連続テレビ小説『エール』でも演出を手がけた吉田照幸と話したそうだ。

 また、同シーンの撮影で堀田は、小栗からアドバイスを受けながら何度も練習を重ねたそう。小栗の魅力について、「私が『このシーンはどうしようかな』と悩んでいて、前室っていう、セットの外にある待機場所でひとりで座って考えいても、そっと横に来て下さって、ただ私が質問するまで何も聞かないでいてくれるんです。私が『これどう思いますか?』と聞いたら、ここをこうしたらどうかな、とか言ってくださるんですけど、何か悩んでる時にそっとそばにいてくださるっていう感じで」と語った。

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