『新・信長公記』裏切り者の出現で崩壊か “和の心”を尊ぶ永瀬廉の舵切りに期待

 家康に立ち向かうために、手を組んで戦うことを決めた特進クラスのメンバーたち。しかし、そのなかに“裏切り者”がいることが判明する。血気盛んな彼らが、「へぇ、そうなんだ」で終わるわけがない。裏切り者を炙り出そうとする者がいれば、PBB作戦(=特進クラスで戦を繰り広げることで、ポイントを倍に増やす作戦の名称)を中止にしようと言う者まで出てくる。そこで、みやびは騒動を鎮めるために、「占いで裏切り者を突き止めました」と嘘をついたのだ。

 だが、当然みやびにそんな能力はない。嘘をついたことがバレると、クラスメイトたちは「俺たちを騙したのか!」と騒ぎ出す。そこで、「黙れ、うつけども!」と叫んだのが信長だった。「みやびは、クラスのためにつきたくもない嘘をついた。俺を含めて、このなかに、皆のためを思って動いた奴が一人でもいるか?」と。

 大事な人を守るためなら、大勢の前でもはっきりと意見を言うことができる。みやびが嘘をついた事実だけを見るのではなく、その裏に隠れた思いを読み解く力もある。だからこそ、彼の言葉はスッと胸に入ってくるのかもしれない。これが、織田信長が持つカリスマ性、というものなのだろうか。

 圧倒的な力を持つ家康と、“和の心”を重んじる信長。どちらがトップに立てば、よい学園になるのかは一目瞭然である。しかし、戦国の世を生き抜いてきた武将のクローンたちの選択は、一筋縄ではいかない。黒田(濱田岳)のように、「自分の利となる器はどれか?」とじっくり策略を練っている人がほとんどだろう。せっかく一つになりかけていたのに、“裏切り者”のせいでバラバラになってしまった特進クラス。信長が、良い方向に舵を切ってくれることを願う。

■放送情報
『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』
読売テレビ・日本テレビ系にて、毎週日曜22:30~23:25放送
出演:永瀬廉(King & Prince)、山田杏奈、西畑大吾(なにわ男子)、萩原利久、犬飼貴丈、三浦翔平、満島真之介、濱田岳、小澤征悦、柄本明
原作:甲斐谷忍『新・信長公記~ノブナガくんと私~』(講談社『ヤンマガKC』刊)
脚本:金沢知樹、伊達さん
監督:中島悟、豊島圭介
チーフプロデューサー:沼田賢治
プロデューサー:中山喬詞、小島祥子、清家優輝
共同プロデューサー:三上絵里子
制作協力:ファインエンターテイメント
制作著作:読売テレビ
(c)読売テレビ
公式サイト:https://www.ytv.co.jp/shinchokoki/
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