『ちむどんどん』久しぶりの戸次重幸の姿に胸が熱くなる 賢秀に関する“嫌な予感”も

『ちむどんどん』久しぶりの戸次重幸の姿

 NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』第78話では、和彦(宮沢氷魚)の母・重子(鈴木保奈美)に結婚を認めてもらうために奮闘する暢子(黒島結菜)の姿が描かれた。

 得意の料理で重子を喜ばせようと考えた暢子は、毎朝お弁当を作って届けるという作戦に出た。「絶対に諦めない」と彩り良く美味しそうなお弁当を用意する暢子。だが重子は毎日、朝食を決まった喫茶店で食べる習慣があるため、お弁当は青柳家のお手伝いの波子(円城寺あや)に手渡されることに。

 その頃、和彦もまた母と向き合おうと重子のいる喫茶店を訪れていた。だがそこでは重子の夫・史彦(戸次重幸)への不満、暢子との結婚を未だ釣り合わないと感じていることなど、和彦との考え方の違いが改めて突きつけられることになる。重子は史彦について「愛情なんてなかった」「あの人は私を世間知らずな女と見下していた」と語っており、冷め切った関係であったことを強調する。そもそも重子自体が史彦との関係を「釣り合いの取れない結婚」が招いた不幸と感じている節もあるため、和彦と暢子のことを反対するのも無理からぬことなのだろう。とはいえ和彦にとってかけがえなのない経験である沖縄での暮らし、そして父との大切な思い出を頭ごなしに否定されるのは、つらいことに違いない。和彦は改めて日曜の夕方に「あまゆ」にと重子を誘った。

 和彦にとって大切な思い出である「沖縄」でのことが、重子にとっては決していい思い出ではないという対比もはっきり描かれたが、海を見て、キラキラした笑顔を見せる史彦の回想シーンも映り、久しぶりの戸次重幸の姿には胸が熱くなる。 

 一転やんばるでは、智(前田公輝)が歌子(上白石萌歌)の元を訪れ、暢子にフラれてしまったことを吐露。「完璧にフラれた~」とおどけて見せつつ、みっともなくて誰にも会いたくなかったと心境を明かす。なぜだか歌子には自分の口から伝えたかったと話す智は、一番惨めな気持ちを歌子に話すことでスッキリしたと笑顔を見せた。歌子は「うちはいつでも智ニーニーの味方だから」と智を支える。

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