町田啓太×白石麻衣、『テッパチ!』で実感した魅力的な一面 「本当にかっこいいです」
陸上自衛隊を舞台に青年たちの成長と熱い思いを描くフジテレビ水10ドラマ『テッパチ!』が、7月6日より放送スタートとなる。主人公の町田啓太は“やけっパチ”な自衛官候補生の国生宙を演じ、白石麻衣は宙が一目ぼれをしてしまう教官の桜間冬美を演じる。初共演となる2人に、お互いの印象や役について、そして自衛官を演じるにあたっての工夫や意気込みを聞いた。
町田「白石さんがいると現場が華やかになります」
ーー本作で2人は初共演となりますが、お互いの第一印象は?
町田啓太(以下、町田):最初にご挨拶したのが、僕の衣装合わせが終わったタイミングだったんですが、「今までこんなに丁寧に挨拶されたことない」と思うほど丁寧にご挨拶いただいたのがとても印象的でした。言葉使いだけじゃなくて振る舞いも素敵で、こっちも腰が90度折れるような気持ちになりました(笑)。
白石麻衣(以下、白石):私は、すごく背が高くて大きい人だなと思いました(笑)。たぶん、その時が身体は一番大きかったですよね。町田さんはもう少しシュッとしてるイメージだったので、びっくりしました。
町田:あのときが一番筋肉ついてましたね。でも撮影が進めば進むほど痩せてきています。
白石:それでも素晴らしいなと思ってます。
ーー実際に共演してみて、お互いにどのような印象を持たれましたか?
町田:白石さんは、とても真っ直ぐな方だと思います。一緒にお芝居するシーンもすでにいくつか撮っているのですが、毎回真っ直ぐに向き合ってくださるので、僕としても“真っ直ぐ”に受け取れるといいますか。それは小手先では無理なことなので、さすがだと思いました。
白石:でも、町田さんこそ本当に真っ直ぐですよ(笑)。
町田:僕はひん曲がってます(笑)。
白石:そんなことないです。私は(現場で)思ったことをずっと頭で考えちゃって、自分の意見があまり言えなかったり、自分の意思で動けなかったりするんです。町田さんは率先してお芝居の動き方とかを考えてくださって、いろいろ助けていただいてありがたいと思っていますし、本当にすごいなと思います。
町田:ありがとうございます。たぶん、この現場で僕はすごく面倒くさがられているんじゃないかな(笑)。なのでそう言っていただけるのは嬉しいです。
ーー活発に話し合いが行われる現場だったんですね。白石さんは以前、「ほぼ男性の現場なので心細さもある」とコメントされていましたが、実際に現場ではどのように感じられていますか?
白石:やっぱり女性1人なので、少し寂しさがあります。でも男性の皆さんは本当に仲が良くて、ワイワイしてる姿はすごく良い空気感だなと感じます。私も撮影が進むにつれて、少しずつ皆さんとお話をするようになりました。女性だけど、気持ちはちょっと男、みたいな感じで、私自身も、冬美として成長できればいいなと思って頑張っています。
ーー町田さんはこのあたり、どう思われていますか?
町田:そういうところが、とてもかっこいいですよね。それに、白石さんがいらっしゃると現場の空気が華やかになります。白石さんは僕らだと絶対に出ないその華やかさを作品中に出してくださっていますし、本当に素敵な方だと思っています。僕らは泥臭くやることしかできないので。
ーー作品に華を添えられていると。
町田:あとは役柄的にも「精悍」だなと思います。先ほども、心は男性的にしている、とおっしゃってましたけど、本当にかっこいいですよね。ドラマでは基本的に宙が冬美さんからいろんな言葉をかけてもらうんですが、それがすごくストレートで、刺さるんです。芯の通った“冬美さん”の存在は、僕が演じていても“(心に)くらう”ものがあるので、それは白石さんが演じているからこそだなと思いました。
ーー白石さんご自身は、冬美役についてどのように考えていらっしゃいますか?
白石:女性の教官を演じるにあたって、女性の教官の方にお話しを伺いました。でも、宙たちに指導していく中で教え方が変わったり、自分の気持ちが変化したりと冬美自身も成長していきますし、性格もただ厳しいだけではなくて、不器用なところがあったり、真面目だけど人間らしい一面もたくさん描かれていきます。女性教官のことを“ただ知る”だけではなくて、そういった部分をどう演じたらいいのか考えて、冬美の持つギャップも見せていけたらいいなと思ってます。
町田:たぶん前情報だと、冬美さんはクールな人という印象がかなり際立ってるのかなと思うんですが、とっても愛情あるんで。話が進むとその部分がどんどん滲み出てきますし、ちょっと不器用だったり、表現方法だったりとかがすごく魅力的だなと思います。僕もそういうシーンをこれからも一緒にやれることが楽しみですし、皆さんもたぶんそう思ってくださるんじゃないかな。ぜひ注目してもらいたいです。
ーー町田さんは、宙という役をどのように見せたいかなど、考えていることはありますか?
町田:宙は“やけっパチ”になっている青年、という役なんですが、それにもちゃんと過去があって、なんでそうなっているかもしっかり描かれています。宙は、基本的に他人との距離を自分から取るんですが、それってたぶん本心だったり、本気で人と向き合うことを避けてきた人なんだと思います。なぜそういう性格なのかが明かされるシーンもあって、そのシーンは僕も「なるほどなあ……」と感じました。周りに協調する姿勢もなかったやけっパチな青年が、一体感や協調性を大事にしている陸上自衛隊という組織に入ったときに、果たして熱を帯びていくのか、本当に自衛官になっていけるのか、というストーリーですが、宙は本気でぶつかることのできる“居場所”を見つけられる人だと思いました。(陸上自衛隊で)出会う人たちはみんなそれぞれの過去があって、痛みを抱えている。そういう人たちと関わっていくなかで、お互いに刺激しあって、本心で向き合っていくことで、自分の居場所を見出していく。そういう役として演じられたらいいなと思っています。とはいっても卑屈になっているだけではなくて、基本的には楽しいやつです。おバカだし。かなり幼稚です(笑)。でもそういうところがかわいらしいなと思っていますし、コミカルなシーンもたくさんあるので、真剣なところとそうでないところを気をつけながら演じようと思っていました。
白石:町田さん演じる宙くんですが、自衛官に入る前はまた全然違った雰囲気なのでぜひ注目してほしいですし、候補生になっていろんな訓練を積み重ねて仲間と成長していく姿、不器用なりに一生懸命に努力してる姿がたくさん描かれてるので、そういうところをぜひ視聴者の方に観ていただいて、宙くんファンがいっぱい増えたらいいなと思ってます。