ブラッド・ピット、近いうちに引退を考えていると示唆 「俳優として最後の行程にいる」

 世界最大となるエンターテインメントの都、ハリウッドで不動の地位をものにし、映画史に名を刻むほどの功績と名声を手にすることは容易ではないが、間違いなくブラッド・ピットはその一人に数えられる“ムービースター”だろう。『セブン』(1995年)や『ファイト・クラブ』(1999年)などの硬派な作品から、『オーシャンズ』シリーズのような軽快なタッチの犯罪映画で絶大なる人気を誇るピットは、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)で念願のアカデミー賞に輝いた演技派でもある。そんな、ハリウッドの重鎮として活躍してきたピットが、近いうちに引退を考えているようだ。

 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』以降は新型コロナウイルスの影響もあったからか、『ミナリ』(2019年)や『スイング・ステート』(2020年)などで製作総指揮を務め、カメラから遠ざかっていたピットが、ロマンチックコメディ冒険映画『ザ・ロストシティ』に出演して久しぶりにカムバック。今秋に日本公開される新作映画『ブレット・トレイン』も控えており、さらに俳優としてギアを入れていくのかと思いきや、そうではないらしい。

 GQのインタビューに応えたピットが自身のキャリアについて、こう語っているのだ。「(俳優として)自分は最後の行程、最終学期というか、最後の時期にいると思っています。その期間はどんなものになるのか? そして、自分はどのようにデザインしたいのだろうか?」と言い、俳優のキャリアが終わりへ向かっていると示唆している。

 とはいえピットには、9月1日に日本公開される『ブレット・トレイン』のほかに、複数のプロジェクトが待機中だ。『ラ・ラ・ランド』(2016年)のデイミアン・チャゼル監督がメガホンを取るアンサンブル映画『Babylon(原題)』と、トム・ホランドが主演を務めた『スパイダーマン』3部作のジョン・ワッツ監督とジョージ・クルーニーとタッグを組むタイトル未定の新作映画が控えており、また、『トップガン マーヴェリック』のジョセフ・コシンスキー監督が手がけるF1を舞台にした新作映画が発表されたばかり。よって、もうしばらくはピットを銀幕で拝めるはずだ。またピットは、プロデューサーとして多数のプロジェクトに名を連ねていることから、俳優として第一線を退くことになったとしても、当分の間は何らかの形で映画製作に関わっていくのではないだろうか。

参照

https://www.gq.com/story/brad-pitt-august-cover-profile
https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/brad-pitt-movie-career-possible-retirement-gq-cover-1235170034/
https://screenrant.com/brad-pitt-retirement-acting-career-response/

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