西野七瀬に聞く、仕事とプライベートの両立と乃木坂46時代からの変化 「楽観的になった」
月10ドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』(カンテレ・フジテレビ系)で演じた早婚レス妻・響子役も記憶に新しい西野七瀬。6月17日より公開中の映画『恋は光』では、ずっと想いを寄せる幼なじみ・西条(神尾楓珠)に自分の想いを打ち明けられず、幼なじみポジションから抜け出せないでいるヒロインの北代役を務めている。そんな北代を「すごく自分に近い」と語る西野に、乃木坂46卒業以降の変化や仕事とプライベートに対する考え方について話を聞いた。
「本当にただ楽観的になりました」
ーー現在放送中の『恋なんて、本気でやってどうするの?』に続いて、“恋”についての作品となりますが、今回演じられた北代の印象を教えてください。今まで西野さんが演じられてきた役柄とは少し違った印象も受けましたが……。
西野七瀬(以下、西野):北代はある意味ではすごく自分に近いと思います。もちろん、考え方は北代みたいに健気ではないし、好きな人の恋を応援はできないけど、喋り方や仕草とかはサバサバしていて、素の自分に近かったです。ただ、最初は自分で北代の役柄を考えて演技していたんですが、監督が思っていたイメージとは少し違ったみたいで、「もっと早口で、緩急はなくて、棒読みで」とお話しがありました。驚きだったのですが、神尾くんと私が雑談しているのを監督がたまたま聞いていて、その喋り方で北代を演じることになりました。
ーー今までも、ご自身で作られたキャラクター像が監督の求めるものと違っていたことはあったんですか?
西野:たぶん、どの作品でもそういうことはあるのかなと思います。私は自分のお芝居にあまり自信がなくて、「これでいいのかな?」って思っちゃうタイプなので、自分が正解だとは思っていないんです。だから、監督から「僕はこう思う」と意見をいただけると嬉しいし、やりやすくもあります。もし監督の抱いていたイメージと違ったら、「違う」って言っていただけると、よりクリアな気持ちで演技することができると思います。
ーーむしろ、「こういうふうにしてください」というような的確な指示があった方がいいと。
西野:今はその方がやりやすく感じています。適確な指示がある場合はすでに答えがあるということなので、自分はそれに向かってやるのみです。明確な指示があるのにできないときは、それは自分の力不足だと思います。これまでの作品で、監督の指示にきちんと応えきれていたかどうかは分からないのですが、自分なりに解釈した上で、「こんな感じでやってみよう」という思いで取り組んできました。
ーーこれまで、何かを抱えていたり、ダークな雰囲気をまとったような役を演じることが比較的多かったですよね。
西野:そうですね。今まで演じてきた役も、どこかに自分に通じるところはあったのですが、私自身もグループを卒業してからだいぶ楽観的に物事を考えるようになってきていて。そのタイミングで北代役をやらせていただけたので、タイミング的にもちょうど自分の変化と合っていたような気がします。
ーー具体的にどのような変化があったんですか?
西野:本当にただ楽観的になりました。昔はもっとネガティブで、内向的だったんです。友達もあまりいませんでした。仲良くは喋るけど、基本的には人と全然話さない感じで。でも25歳にして、人と喋るのってすごく楽しいことなんだと気づいたんです。そこから変わっていって、社交的になっていきました。「何があっても大丈夫」と思えるようになって、すごく気楽になりました。
ーーそれは何かきっかけがあったんですか?
西野:いや、それが特にないんです。でも、グループのときは自分の時間があまりとれてなくて、仕事を毎日ひたすらやっていく日々だったのが、今はお仕事で楽しい経験をさせていただきつつ、ちゃんと自分の休みを充実させられるようになったので、その違いは大きいかもしれません。毎日“楽しい”って思えています。