苛烈な大統領選の裏側に迫る ソル・ギョング×イ・ソンギュン『キングメーカー』予告編

 8月12日に公開される、ソル・ギョングとイ・ソンギュンが共演する韓国映画『キングメーカー 大統領を作った男』の予告編と場面写真が公開された。

 第58回百想芸術大賞で最優秀男性演技賞、監督賞、男性助演賞の3冠に輝いた本作は、韓国の苛烈な大統領選の裏側を描いたポリティカルサスペンス。日本とも縁の深い第15代韓国大統領、金大中(キム・デジュン)と、彼の選挙参謀だった厳昌録(オム・チャンノク)による実話がベースになっている。

  光の当たる表の存在として民衆の希望となる国会議員キム・ウンボムをソル・ギョングが演じる。本作では、実際の政治家の演説シーンを参考にしながらも自身ならではのキャラクターを模索し、前年の『茲山魚譜 チャサンオボ』に続き、2年連続で百想芸術大賞の最優秀男性演技賞を受賞。一方、同じ理想を追いかけながらも、ウンボムの影となり力を尽くすソ・チャンデに『パラサイト 半地下の家族』のイ・ソンギュンが扮する。ソル・ギョングが主演を務めた『名もなき野良犬の輪舞』のビョン・ソンヒョンが監督を務めた。

映画『キングメーカー 大統領を作った男』予告編

 公開された予告編は、当選確率99%を約束する選挙コンサルタントの活躍を描いた「当確師」の著書がある小説家・真山仁の「選挙にきれい事は不要! 勝てばいい、勝つしかない! 不正が正義を飲み込む不条理の渦の中で、我々は政治の神髄を見つけられるのか!!」が映し出され、国会議員キム・ウンボム(ソル・ギョング)に向かってソ・チャンデ(イ・ソンギュン)が「国民だって? 奴らなど、手のひらで転がされる存在です」と言い切る場面から始まる。光の当たる表の存在として大統領を目指すキム・ウンボムは、5時間19分も演説をするほどの熱意と、「俺は何があってもウンボムを勝たせる」という天才参謀のソ・チャンデの手腕によって、選挙戦を打ち勝っていく。しかし「勝つためなら親の位牌も売り飛ばす奴だ」と揶揄されるほど手段を選ばないチャンデのやり方に、ウンボムは「大事なのはどう勝つかではなく、何のために勝つのかだ」と伝え、二人の間に溝が。そこに、同じ野党のライバルのキム・ヨンホ(ユ・ジェミョン)や、与党の選挙戦略家イ室長(チョ・ウジン)らの思惑も渦となり、大統領を目指す闘いは苛烈を極めていく。「未来の大統領を抱きしめても?」と熱い抱擁を交わすほど、運命共同体であったウンボムとチャンデ、二人に待ち受ける結末とは。

■公開情報
『キングメーカー 大統領を作った男』
8月12日(金)シネマート新宿ほか全国ロードショー
監督:ビョン・ソンヒョン
出演:ソル・ギョング、イ・ソンギュン、ユ・ジェミョン、チョ・ウジン
配給:ツイン
提供:ツイン、Hulu
2021年/韓国/123分/5.1ch/ビスタ/字幕翻訳:小寺由香
(c)2021 MegaboxJoongAng PLUS M & SEE AT FILM CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:kingmaker-movie.com

関連記事