渋谷に転生した『パリピ孔明』だけじゃない! アニメで活躍する諸葛亮孔明たち

 次に紹介するのはアニメ版『恋姫†無双』の孔明。同作の舞台は三国志と同じではあるものの、登場人物は全員女性になっており、例にもれず孔明も女性である。しかも幼女。テンパりやすい性格をしており、「はわわ」が口癖のため、ネット上では“はわわ軍師”と呼ばれることも。

 ただ、その見た目や言動とは裏腹に、戦においてはかなりの切れ者。于吉との最終決戦では、勇ましく軍の指揮をとり、勝利をもたらした。さらには、関羽が孫策を襲った罪に問われ、問い詰められた際、孔明は関羽の疑いを晴らすために説得する。そして、逆上した甘寧に刃を向けられるも動じずに場を納め、その心の強さを見せた。“はわわ軍師”でありながらも、ポイントポイントで“孔明らしさ”がにじみ出ていたのが面白いポイントだった。

 また、頭が切れるためにツッコミ役に回ることも多く、これは『SDガンダムワールド 三国創傑伝』『SDガンダムワールド ヒーローズ』に登場する諸葛亮フリーダムガンダムも同様。自由放任な劉備ユニコーンガンダムや悟空インパルスガンダムに振り回される、ツッコミ役として作品を支えた。

 『SDガンダムワールド 三国創傑伝』では、天才科学者として登場。当初は、知的な言動もさることながら、“ガン消し(ガンダムの消しゴム)”に目がないユニークな一面を見せた。しかし、話が進むとあまり茶目っ気を見せない“常識人”的な振る舞いが多くなっていく。とは言え、やはりそこは諸葛孔明。最終話では、司馬懿デスティニーガンダムが画策した、感染したものの自我を奪うウィルス“黄化トリニティ”を街中にばらまく策略を、特技の“星詠み”を駆使して阻止。さらには、“黄化トリニティ”の修正パッチを完成させ、ハッピーエンドに導く圧倒的な存在感を見せた。

 幼女だったりガンダムだったりなど、ビジュアルはまるっきり違うが、3作品とも主戦場に立つことはない。にもかかわらず、勝敗を左右する重要なポジションを担っており、いつでもストーリーの重要な局面に大きく関わっている。アニメに限らず、漫画やゲームでもさまざまな孔明が登場するため、「孔明がどのような役割を果たしているのか」を意識しながら作品を追うのも面白そうだ。

■放送情報
『パリピ孔明』
TOKYO MX、MBS、BS日テレにて放送中
キャスト:月見英子(CV.本渡楓/歌唱.96猫)、諸葛孔明(CV.置鮎龍太郎)、KABE太人(CV.千葉翔也)、久遠七海(CV.山村響)、オーナー小林(CV.福島潤)
原作:四葉夕卜・小川亮(講談社『ヤングマガジン』連載)
監督:本間修
シリーズ構成:米内山陽子
キャラクターデザイン:関口可奈味
プロップ設定:宮岡真弓、牧野博美
美術監督:東潤一
美術設定:藤井祐太
色彩設計:江口亜紗美
3D監督:市川元成
撮影監督:富田喜允
編集:高橋歩
特殊効果:村上正博
音響監督:飯田里樹
音楽:彦田元気(Hifumi,inc.)
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
アニメーション制作:P.A.WORKS
製作:「パリピ孔明」製作委員会
(c)四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
公式サイト:https:// paripikoumei-anime.com
公式Twitter:@paripikoumei_pr

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