歌い手×音楽アニメは相性抜群! 『パリピ孔明』の大成功で証明された歌唱担当のニーズ
現在TOKYO MXほかにて放送中のTVアニメ『パリピ孔明』の劇中歌をはじめとした歌唱シーンが大きな話題を呼んでいる。本作は三国志時代の天才軍師・諸葛亮孔明が現代の日本に転生し、歌手を目指す月見英子の芸能マネージャーを務めるという奇抜なストーリーに加え、劇中歌が大ヒットし海外からも高い評価を得ている。
本作では、主人公の月見英子役を演技と歌唱を分けたWキャストの体制をとっており、演技を『魔女の旅々』や『ゾンビランドサガ』を担当した本渡楓が、歌唱を女性から少年の声まで七色の歌声を持つ歌声として人気を集める96猫が担当した。
近年、特に音楽を題材とするアニメにおいて要である心を揺さぶる音楽を生み出すにあたって、声優とは別に歌唱担当のポジションを設けるケースが年々主流となってきている。
EDMのダンサブルなサウンドが特徴のOP曲「Be Crazy For Me」、96猫ならではの力強いロングトーンに痺れるED曲「Shooting Star」など、歌手になりたいという英子の強い想いが込められた魅力的な劇中歌が数多く披露される本作だが、中でも英子の友人でありライバルである七海とのデュエット曲「I’m still alive today」に注目したい。
英子は、自分の歌の強みとなるオリジナリティを探すために路上でのストリートライブに挑戦する。そして、ストリートライブで「I’m still alive today」をデュエットしたことをきっかけに意気投合した七海と交友を深める中で、彼女のとある秘密を知ってしまう。七海の歌唱担当には歌い手・Lezelが抜擢され、2人のデュエットシーンは鳥肌が立つレベルでパフォーマンスのレベルが高く、本格的な音楽をテーマにしたアニメだからこその歌唱キャストへのこだわりが窺える。
ちなみにTVアニメで劇中のヒット曲を披露した英子と七海が、現実世界に飛び出して、リアル楽曲のカバーに挑戦するという動画企画も行われている。企画は第2弾まで進んでおり、英子が大塚愛の「さくらんぼ」、七海がglobeの「DEPARTURES」など、リアルな世界とシンクロした企画もパリピ孔明ブームを後押ししている。
元々動画シーンを中心に活躍していた歌い手が、TVアニメでの歌唱担当やCMソングなど活躍の幅を広げていくように、特に音楽をテーマとして扱う作品においてネットとリアルをクロスオーバーさせた企画やコンテンツは、これからも需要が増え、盛り上がっていくのではないだろうか。