イ・ジヌクとイ・ヨニが“30代カップルの結婚準備”に奮闘 『結婚白書』が描く“結婚”の試練

 30代カップルが結婚準備の過程で直面するさまざまな困難を描く現実共感ドラマ『結婚白書』がNetflixで配信中だ。毎話30分前後の全12話のミッドフォームドラマとして制作され、気軽に視聴開始できる。

 2年間の交際を経てゴールインしたカップルは、ソ・ジュニョン(イ・ジヌク)とキム・ナウン(イ・ヨニ)。プロポーズから結婚式場に入るまでのエピソードがリアルに感じられるのは、“30代カップルの結婚準備”という設定が時代に合っているからだろう。格式にとらわれずシンプルにさくっと進めたい考えも現代らしい。しかし両家の顔合わせから結納品の準備、新居探しまで、想像以上に上手くいかない現実に翻弄されるのだ。

 結婚を控えているカップルや、すでに経験したすべてのカップルが一度は悩んだであろう共感性の高いテーマを扱い、自身の経験とは違う部分を比較したり、新たな発見があったりと楽しめる要素は十分にある。

 「結婚は〇〇の始まりだ」とはよく言うが、その〇〇は人それぞれ。本作では結婚準備の始まりと同時に「祭りは終わり戦争が始まる」との台詞で試合がスタートする。タイトルも「始球式」から始まり「セーフティバント」「危険球」など野球用語に紐づいたお金事情や式場選びの話が展開されている。

 裕福で仲睦まじい家庭で育ち、高学歴でいい会社に勤め、何の不自由もなく生きてきてたジュニョン。明るく愉快な性格で人望も厚いが、純粋で真っ直ぐすぎるせいか空気が読めない一面も。抜けているところもあるが、誰よりもナウンを想う人間味のあるキャラクターは憎めない。そんな愛にあふれた甘い眼差しを見せてくれるのは、ジュニョンに扮するイ・ジヌク。ここ最近は『Sweet Home ー俺と世界の絶望ー』、『不可殺 ー永遠を生きる者ー』などでダークな役柄が多かったが、今回は『ロマンスが必要2』、『君を愛した時間~ワタシとカレの恋愛白書』でのイメージのようにロマンチストなジヌクに期待できるのではないだろうか。

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