『SPY×FAMILY』姉好きユーリが取り乱す! 個性あふれる小野賢章の演じ分けに注目
テレビ東京ほかにて放送中のTVアニメ『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』。第8話「対秘密警察偽装作戦」では、ヨルの弟・ユーリがロイドと対面。姉・ヨルに対するユーリのアツい気持ちが炸裂していた回だった。
第8話では、ユーリの表の顔と裏の顔、そしてヨルを愛する気持ちが次々に明らかになっていった。
ユーリ役は、『黒子のバスケ』で黒子テツヤ役、『マギ』で練白龍役を務めた小野賢章が演じている。天真爛漫で「犬みたい」にかわいい側面と、秘密警察として容赦無く相手を尋問する怖い側面、そして理性を失うほど姉を愛する側面を見事に演じ分けていた。
ユーリは、表向きは外務省勤務のエリートで、世間からは一目置かれた存在である。人当たりもよく、爽やかな笑顔の好青年。だが実は、ユーリの正体は国内の治安維持を目的とした秘密警察だった。
「見境ない」ユーリの尋問は、おっかない。敵組織に情報を流した疑いのある男に対し、最初は姉の話をしながら「パ〜ッと全部話しちゃいましょう」と明るく促す。取引現場の写真を見せ、「あなたですよね?」と淡々と問い詰めていく。
表情が変わったのは「黄昏」の名前を口に出してからだ。目つきが鋭くなり、声も低くなる。「この国を混乱に陥れる悪の張本人」すなわち、姉の平和を脅かす可能性のある人物であるため強く恨んでいるようだった。
「あなたのしたことは国家反逆罪だ」と、男の頭を掴み、灰皿に顔を押さえつけると「姉さんのいるこの国を守るためだったら、なんだってする」と言い放つ。一切の躊躇いなく無慈悲な行為を行うユーリからは身の毛がよだつ恐ろしさを感じる。だが、全て「姉の平和のため」に行っている行為だと思うと、残虐な尋問でもヨルに対する底無しの愛を感じてしまうのだ。