アメリカ・チャベスとして『ドクター・ストレンジMoM』で大活躍 ソーチー・ゴメスって?

アメリカ・チャベス役に決定するまで

 フェーズが進むほど秘密主義を強くしていったMCU。とくに後半から参入したキャストの多くが経験したことだが、ゴメスも一体どのキャラクターのオーディションなのか知らなかったという。2020年、13歳だった彼女はMCUの“なにかの役”のオーディションを受けた。2度目のオーディションで彼女は台本に「sorcerer(魔術師)」という単語を見つけ、『ドクター・ストレンジ』関連の作品であると推測したとマーベル公式サイトのインタビューで語っている。そしてイギリスで行われたオーディションの2日後、アメリカに戻ったばかりだった彼女に、エージェントからZoomでのミーティングの連絡が入った。そのときのことをゴメスは次のように思い返している。「私がログインすると、(エージェントの)ステラがキャスティング・ディレクターのサラ・フィンと電話していました。彼女は私に大事なことを伝えたいと言うと『ソーチー、ようこそMCUへ! あなたがアメリカ・チャベスです!』と言ったんです。私はショックを受けて固まってしまいました。このニュースを処理するのに2週間くらいかかりました」。

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(c)Marvel Studios 2022. All Rights Reserved.

 こうしてアメリカ・チャベス役を勝ち取ったゴメスだが、その決め手はなんだったのだろうか。プロデューサーのヴィクトリア・アロンソは、何100人もの候補のなかからゴメスを選んだことは最高の選択だったと言う。「アメリカ・チャベスのフレッシュさを的確に表現できる俳優を見つけて興奮しました」と語る彼女は「ソーチーのちょっと生意気そうな感じが良かったんです。彼女の瞳には火花がありました。そこにアメリカ・チャベスの反抗心があったんです」と起用の理由を明かしている。観客の反応を見る限り、たしかにこのキャスティングは大成功だった。

 MCU、ひいてはハリウッドの未来を担う期待の若手として注目を浴びるソーチー・ゴメス。まだ16歳の彼女は、飾らない魅力で多くのファンを獲得している。これからしばらくは、アメリカ・チャベスとして活躍することが予想されるが、そのほかの作品でもその魅力を存分に発揮してほしい。

参考

https://www.tiktok.com/@_xochitl.gomez
https://www.instagram.com/_xochitl.gomez/
https://www.marvel.com/articles/movies/xochitl-gomez-america-chavez-mcu-doctor-strange-multiverse-of-madness-interview
https://www.instagram.com/p/BpI6gwoBJPE/

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