朝ドラ後の飛躍は確定! どんな役にも憑依するSixTONES 松村北斗は“超努力家俳優”

 朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)への出演をきっかけに、役者としての活躍に注目が集まるSixTONESの松村北斗。4月期の月10ドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』(カンテレ・フジテレビ系)への出演や、映画『ホリック xxxHOLiC』の公開などもあり、その勢いは止まるところを知らない。本稿では、これまでに朝ドラを通じ飛躍したジャニーズタレントたちにフォーカス。さらに松村北斗の演技歴や魅力から、今後彼に期待することを考察してみた。

朝ドラ出演歴を持つ演技派ジャニーズの一員に

 松村が所属するジャニーズ事務所のタレントの中には、『かりん』に出演した堂本剛(KinKi Kids)や『春よ、来い』の国分太一(TOKIO)、『純と愛』の風間俊介など、NHK朝ドラへの出演歴を持つ演技派ジャニーズとして名を連ねてきたメンバーが多数いる。

 特に印象的なのは、グループに所属せず俳優としてのキャリアを歩んでいる生田斗真だろう。テレビドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(フジテレビ系)や、映画『僕等がいた』などで一気に人気を集めた生田。その活躍はテレビや映画といった映像作品に限らず、劇団☆新感線作品や尾上松也を中心とした若手歌舞伎役者による歌舞伎公演『挑む』など、本格的な演劇のフィールドにまで及んでいる。そんな生田の役者デビューは、事務所に入所した約1年後に出演したNHK連続テレビ小説『あぐり』だったのだ。今でこそ、俳優業で忙しい彼の礎となったと考えるとなんとも感慨深い。

 また、近年では『カムカムエヴリバディ』の1つ前に放送されたNHK朝ドラ『おかえりモネ』で及川亮を演じたKing & Princeの永瀬廉も注目株の1人。2022年1月には初の主演映画『真夜中乙女戦争』が公開され、平凡な日々を送る大学生「私」の掴みどころがない演技っぷりが話題となった。さらにNHK朝ドラ『スカーレット』に出演したAぇ!groupの正門良規は『和田家の男たち』(テレビ朝日系)に出演、なにわ男子としてデビューする前に『ごちそうさん』『あさが来た』のNHK朝ドラ2作に出演した西畑大吾は2022年に入ってから『必殺仕事人』(テレビ朝日系)や映画『KAPPEI カッペイ』で活躍。若手ジャニーズの飛躍も目覚ましい印象だ。

 そんな中、2021年11月1日から2022年4月8日の期間中に放送された連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』に出演した松村。大正から令和まで100年に渡る三世代のヒロインを描いた同作で、松村は一代目のヒロイン・安子(上白石萌音)が思いを寄せる、岡山県で繊維業を営む名家・雉真家の跡取り息子・稔役を演じた。稔は王道少女漫画に出てくるような、絵に描いたような好青年。「恋愛として好きだけど、それを認めても良いのだろうか……」と思わせるような憧れのお兄さんぶりが絶妙だった。

 さらに、稔が多くの人を虜にしたのには彼の端正な顔立ちもマッチしたのではないかと考察する。11月13日にNHKバラエティ番組『土曜スタジオパーク』にゲスト出演した際、松村が「今どきのものが似合わない」「(昭和時代の学生を演じて)ここが居場所だったんだなと感じた」と自己分析したように、良い意味で古風で爽やかなルックスが、知的だけれども嫌味のない柔らかさを持ち合わせた稔に説得力を持たせたのだ。

 その結果、松村が演じた稔さんは多くの視聴者のハートをキャッチ。同ドラマ全112回、約23週にも及ぶ放送のうち、稔がしっかり登場したのは4週目までという事実を忘れさせるほどの盛り上がりっぷりを見せた。

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