『悪女(わる)』麻理鈴が世代ギャップを埋めて“先輩”に “恋人候補”は小野が一歩リード?

 そんな彼女にヒントを与えてくれたのが、T・Oさん(向井理)こと田村だ。「仲間がいれば、たいていのことはどうにかなる」と言われた麻里鈴は、後輩(=後から入ってきた仲間)のミスをカバーするために奮闘する。そして、「失敗したくなかった……」と泣きじゃくる後輩に、「失敗するために、オウミに入ったんじゃないですか? 1人が失敗しても、仲間がそれをフォローしてくれますよ」と微笑みかけたのだ。これは、彼女が“先輩”になった瞬間だったように思う。

 そして、激怒させてしまったクライアントをなだめたのは、小野の営業スタイルだった。山瀬と板倉が考えたZ世代ならではの新しいアイデアを、小野が時間をかけて提案していく。まさに、両者の魅力が合わさった最強の営業である。「最短距離が、いつも最善ルートとは限らない」という小野の言葉は、板倉の胸にも響いただろうか。

 自分本位だった小野が、後輩を“仲間”として見るようになっていく。山瀬のことを、「ほんと、すごいな」と認める場面があったのには、驚かされた。Z世代の存在が、彼の心にもいい変化をもたらしているのだろう。心なしか、表情も柔らかくなったように感じる。

 麻理鈴の恋人候補として、いちばん近い距離にいるのは小野だと思うが、T・Oさんの壁をぶち破ることはできるのだろうか。

 次週放送の第7話では、オウミの社長が倒れたことにより、社内政治が大激震! 峰岸と田村が計画する「JK5」(=女性管理職を5割に増やす計画)が大きく動き出す。次回は、ゾクゾクする展開になりそうだ。

■放送情報
『悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
出演:今田美桜、江口のりこ、鈴木伸之、高橋文哉、向井理
原作:深見じゅん『悪女(わる)』(講談社『BE・LOVE』)
脚本:後藤法子、松島瑠璃子
演出:南雲聖一、内田秀実、山田信義
プロデューサー:諸田景子、小田玲奈、大塚英治、平井十和子
チーフプロデューサー:田中宏史
主題歌:J-JUN with XIA(JUNSU)「六等星」(First JB music)
制作協力:ケイファクトリー
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/waru2022/

関連記事