『はじめてのおつかい』が米コメディ番組でパロディーに セレーナ・ゴメスが出演
セレーナ・ゴメスがホストを務めた、5月14日(米現地時間)放送のアメリカの長寿コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』(以下、SNL)。番組内でゴメスが『はじめてのおつかい』(日本テレビ系)のパロディを披露し、大きな話題となっている。
1991年から30年以上にわたり、不定期で放送されているバラエティ番組『はじめてのおつかい』は、子供たちが“生まれてはじめてのおつかい”に奮闘する様子を、スタッフ(カメラ)が密着する番組で、2022年3月より『Old Enough!』のタイトルで、Netflixで配信開始された。配信開始後、日本の長寿番組に対する海外からの反響は大きく、「かわいい!」「感動した」などの声が挙がる一方、子育てに対する姿勢や文化的背景の違いから、安全面を疑問視する声も挙がり、作品の情報や舞台裏を解説するNetflix公式ガイドサイト『TUDUM』では、「日本の文化では、子供の責任感を幼少期に育むことが推奨されているため、この番組は子育ての文化の違いについての議論も巻き起こりました」と記載があるほど、大きな話題となっていた。
そのように話題にあがっているネタをパロディやコントにすることが多い『SNL』では、今回、『はじめてのおつかい〜長い付き合いの彼氏〜』というタイトルのパロディが披露され、「アメリカでは、幼い子供をひとりで買い物に行かせられないため、代わりに“幼児レベルのような(頼りない)長い付き合いの彼氏”に、買い物に行かせる」という設定となっており、ゴメスが彼女のケルシー役を演じ、俳優・コメディアンのミッキー・デーが彼氏のマット役を演じている。
付き合って3年になるという2人の日常生活から始まるパロディでは、ゲームに夢中な「マットくん34歳」に対して、そろそろ“自立”が必要と、ケルシーが「セフォラ(コスメセレクトショップ)でスマッシュボックスのアイライナーと、スーパーでエシャロット(玉ねぎの一種)」のおつかいを依頼する。
ケルシーに必要なものとして、バッグと「Matt」と書かれた大きな水筒、ばいきんまんとメロンパンナちゃんのイラスト入りの「STOP」旗を持たされたマットは、ケルシーに見送られ、お馴染みの曲とともに、“はじめてのおつかい“へ出発。
「彼女のためにおつかい中です」と書かれたバッジを身につけたマットは、途中、バス停の広告のアナ・デ・アルマスの美しさに見惚れ、足を止めてしまうが、なんとかセフォラに到着(“電気屋さん”(The electrician)をイメージしたであろう、密着スタッフの姿もしっかりと再現されている)。
無事にセフォラに到着したものの、慣れないコスメショップの空間に圧倒され、突然泣き出してしまうマットだったが、それでもめげずに、店員に助けを求め、「化粧品はどこですか」と尋ねる。「ここにあるものは全て化粧品よ、坊や」と、ごもっともな回答を返しつつ、「何を探しているの?」と尋ね返す店員に対し、“スマッシュボックスのアイライナー・ペンシル・イン・ナイト・ミスト”が思い出せないマットは、記憶を振り絞り「スマッシュ・マウス・ナイトウィング」と頑張って答えたものの、彼には難易度が高かったらしく、またもや泣き出してしまう。店員に「大丈夫よ」と慰められつつ、セフォラのミッションは一旦幕を閉じ、ケルシーが「私なしで、ひとりでおつかいするというのは、彼にとって大きな試練だと思います……あんな年齢で……」と心境を語るシーンが挟まれる。
場面はセフォラに戻り、店員の協力を得ながら何かしらはゲットできたようであるマットは、次なるミッションのため、スーパーへ向かう。しかし、エシャロットが具体的にどのような野菜であるのか、自信がなかったようであるマットは、スーパーへ向かう途中、同じく彼女のためにおつかいをしていた男性に、「エシャロットは玉ねぎですか?」と確認し、男性から「そうだよ」と回答されていた。スーパーに着いたマットは、案の定ケルシーから頼まれた「エシャロット2個」ではなく「5ポンド(約2.2kg)の玉ねぎを2袋」購入。
なんとか2つのミッションを(彼なりに)クリアして帰宅したマットだったが、そんなマットに対しケルシーは「彼のことを本当に誇りに思っています。彼に、『アイライナーペンシルと、エシャロット2個買ってきて』と頼んだら、10ポンド(約4.5kg)の玉ねぎと、アフリカ系アメリカ人用のチークパレットを買ってきました……私たちはもう別れたほうがいいですね」と、マットとの別れを決断してしまうのであった。
SNL公式Twitterでシェアされたパロディ動画に対する反響は大きく、「面白い」「もっと見たい」など、多数の声が集まっている。
参照
https://www.foxnews.com/lifestyle/toddlers-errands-own-netflix-debatehttps://www.netflix.com/tudum/articles/how-is-old-enough-made