『未来への10カウント』村上虹郎、“勇ちゃん”から問題児へ ラストにはまさかの波瑠の姿が

 木村拓哉が主演を務める連続ドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)第5話では、松葉台高校ボクシング部に新入部員がやって来る。それが、西条(村上虹郎)。大阪から来た凄腕の1年生で、超問題児だ。

 この第5話は、桐沢(木村拓哉)のコーチ解任に、1年生部員・江戸川蓮(櫻井海音)の家出と事件がてんこ盛りのため、まだ西条の本格登場とは言いづらい出演分数でもあるのだが、それでも強烈なインパクトを残している。


 そのコテコテの関西弁を筆頭に、やはり感じるのは『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)で演じていた“勇ちゃん”からのギャップである。訛りは岡山弁から関西弁へ、さらに甲子園を目指していた高校球児の野球グローブはボクシンググローブへと変わっている。そして、西条は勇とは違って生意気なトラブルメーカー。中1の頃から心斎橋のダイナマイトジムで3年間のトレーニングを積んできた実力者。その自信から西条は「やっと暴れられますわ!」と意気込み、一時的にコーチに就任していた甲斐(安田顕)とミット打ちを実践。甲斐も「こいつ、うちのエースになりますよ」と認めてしまい、ほかボクシング部員との亀裂が生まれていく。


 しかし、この西条には可愛げのある部分も。それは名前が3月3日生まれで「桃介」だということ。『カムカム』にもひなた(川栄李奈)の弟は桃太郎(青木柚)であったし、なんら普通の名前ではあるのだが、この生意気キャラの名前が桃介というのがいい。ここぞとばかりにいじりのジャブを打ち出す部員たち。玉乃井(坂東龍汰)を新キャプテンに、新生・松葉台高校ボクシング部が始動した。

 また先述したように、この第5話で桐沢はインターハイ優勝へ導くことができなかった責任から大場校長(内田有紀)にコーチと非常勤講師を解任させられる。しかし、生徒からの熱烈な桐沢の復帰の要望、さらに半グレ集団から江戸川を助け出した件も加わり、桐沢は松葉台高校にカムバックしてくる。そんな桐沢の復帰に、陰でサポートしていたのがボクシング部顧問の折原(満島ひかり)だ。大場や英語教諭の大野(富田靖子)も言及しているように、折原の桐沢への好意は回を増すごとにあからさまな態度になってきている。

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