『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』特報映像を解説 “愛の物語”から“家族の物語”へ?

 12月公開の超大作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の特報映像が公開されました。そう、あの『アバター』の続編。前作の公開が2009年ですから13年ぶりの続編となります。なお、これはいわゆる“予告編”ではなく、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の雰囲気というか映像のすごさを見せることに主眼を置いた映像クリップなので、ストーリーとか詳しいことがわかるものではありません。

 前提として頭に入れておきたいのは、タイトルからわかるように、今回のテーマが「海」であること。あのパンドラ星の海が描かれます。前作『アバター』は森の中の話でしたからね。そしてもう一つは、前作から10年後という設定であること。主人公のジェイク・サリー(サム・ワーシントン)とネイティリ(ゾーイ・サルダナ)は結ばれており、2人の間に子供たちがいます。

 さて、そんな本映像は、現在公開中の『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』3D版の本編上映前に見ることができるようです(一部劇場を除く全国の劇場)。私も、一足先に『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の試写にて本映像を3Dで拝見しましたが、まずその凄さに圧倒されました。前作よりもっと奥行きを感じることができ、臨場感があります。本当にパンドラの世界にいるような感覚になりました。この体感は『アバター』の時以上! 3D技術もここ十年でやはり進化したのですね。

特報映像『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』2022年12月劇場公開

 そして息をのむパンドラの海の美しさ。パンドラならではの動物たち(個人的には怪獣と書きたいのですが、とにかく魅力的なクリチャーたち)や美しい海の中を泳ぐ小さなナヴィ族の子どもたち。恐らく彼らがジェイクとネイティリの子なのでしょう。さて、ここからが若干今回のストーリーのヒントなのですが、相変わらず地球人がこのパンドラを狙っていることがわかります。前作に登場した飛行メカなども、確認できました。そしてなぜか銃を持って地球人と行動を共にしているナヴィ族もいる。これは人類側に寝返ったナヴィ族なのか? それとも人類がジェイク同様、ナヴィ族の肉体を使った地球人のアバターなのか?

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