『私たちのブルース』シン・ミナの命を救うイ・ビョンホン ホシクとイングォンの傷跡も
母親が自分のせいで亡くなり妻が去ってから、イングォンは365日休む間もなく働き続け、息子に恥じない父親として一生懸命暮らしてきたはずが、「僕は父さんがずっと恥ずかしかった」とヒョンに言われ心に大きな穴が開いてしまう。しかしヨンジュと産まれてくる子のためにアルバイトを始めたヒョンは働く大変さを知り、イングォンが倒れたことで自分がどれだけヒドいことを言ってしまったのか、恥じる必要のない父親の愛があったことに気づいたのだ。
この一件は、イングォンとヒョンの親子の距離が縮まっただけではない。自分の言葉で深く傷ついたホシクの気持ちが分かったイングォンは、以前のようにホシクと協力し合って生きる関係になれるはずだ。15年前に「ヨンジュが大人になったら家に嫁がせろ」と約束したのだから。
嵐が過ぎ去り、やはり4人に傷跡が残ってしまった。けれど、カン・オクドン(キム・へジャ)やヒョン・チュニ(コ・ドゥシム)は若いヒョンとヨンジュが手を取り合うのを見て「なんて美しいの」と喜んで応援し、通りがかりのミン・ソナ(シン・ミナ)はヨンジュのお腹を触り「おめでとう」と声をかけてくれた。それにヨンジュの妊娠を誰よりも早く気づいたチョン・ウニ(イ・ジョンウン)は、いつでもホシクやイングォンの力になってくれる友達だ。メインストーリーはここで終わってしまうが、これからも周りの人たちがこの親子を見守る姿があってほしい。
うつ病を患い子どもの親権が元夫に奪われるかもしれず追い詰められた状況で済州に下りてきたソナは、第6話で自ら海に身を投げ出してしまう。誰だか確認しなくてもソナだと確信したイ・ドンソク(イ・ビョンホン)は、救急車を呼び病院で会計を済ませ泊まる場所まで探して行く当てのないソナを助ける。そばにいることはせず、「生きろ」とだけ言って電話を切ったり、生存確認のメールだけを送ったり優しさが見えるドンソク。昔も今もソナの笑顔にしてくれるのはドンソクだろう。
■配信情報
『私たちのブルース』
Netflixにて独占配信中
(写真はtvN公式サイトより)