清野菜名、『キングダム2』で本格アクションに原点回帰 結婚&第一子で広がる演技の幅

 一方、アクションへの評価が高まり、注目を集めたことについて、清野は「アクションなしでもちゃんとお芝居できるようになりたいって思ってました」(※)と明かしたこともある。そんな彼女の意志を反映するように、2016年以降はアクションシーンのない作品への出演も増加していく。

 2018年度前半の朝ドラ『半分、青い。』(NHK総合)で永野芽郁演じるヒロインの親友役として出演した際には視聴者の胸を熱くさせ、アクション俳優ではなく、俳優としての爪痕を残した。

 直近だと、2021年に放送された主演ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』(TBS系)で“既婚者”の肩書きを欲する広告代理店営業マン・百瀬柊(坂口健太郎)と偽装結婚生活を送る27歳のデザイナー・大加戸明葉を演じた。同作で清野は独身を謳歌したいアラサー女子を飾りすぎない姿で熱演。彼女の等身大な姿は、結婚について悩む同世代女性の共感を集めていた。

 このように、近年の活躍ぶりから“アクション俳優”ではなくマルチに活躍する“俳優”としての評価を浸透させてきた清野。

 「今後、どんな役を演じてくれるだろう」と期待するファンに対して、7月公開の映画『キングダム2 遥かなる大地へ』と、その1カ月後に公開される映画『異動辞令は音楽隊!』への参加は1つのアンサーのように思えた。

 その理由は映画『異動辞令は音楽隊!』での清野の役柄にある。同作で清野は育児と仕事に励む母親役に挑戦。2020年に俳優の生田斗真と結婚し、2022年3月に第一子を出産した清野自身と近い境遇の役を演じるのだ。

 アクション作品と等身大のキャラクターが登場する日常的な作品、どちらでも納得させてきた彼女。これからも自身のライフプランを積み重ねながら、よりジャンルレスに活躍してくれるのではないかと楽しみだ。

※羌カイの「カイ」は「やまいだれに鬼」が正式表記。

参照

https://www.crank-in.net/interview/64181/2

■公開情報
『キングダム2 遥かなる大地へ』
7月15日(金)公開
出演:山崎賢人、吉沢亮、橋本環奈、清野菜名、満島真之介、岡山天音、三浦貴大、濱津隆之、山本千尋、豊川悦司、高嶋政宏、要潤、加藤雅也、高橋努、渋川清彦、小澤征悦、大沢たかお
※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記。
監督:佐藤信介
脚本:黒岩勉、原泰久
音楽:やまだ豊
原作:『キングダム』原泰久(集英社『週刊ヤングジャンプ』連載)
(c)原泰久/集英社 (c)2022 映画「キングダム」製作委員会
公式サイト:http://kingdom-the-movie.jp
公式Twitter:@kingdomthemovie
公式Instagram:@kingdom_movie

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