『恋マジ』柊磨との関わりで純の気持ちに早くも変化 微妙にすれ違う広瀬アリスと松村北斗

 何より驚いたのは、拓人と柊磨が腹違いの兄弟だったという事実だ。拓人の父とその浮気相手だった女性との間に生まれた柊磨は母子家庭で育ち、自分だけの力で専門学校に行って調理師免許を取ったという。柊磨の部屋には幼い頃、母親と撮影したツーショット写真が飾ってあった。彼が来るもの拒まず、去る者追わずのスタイルを貫いているのは、純と同じで恋愛で苦労した母親を側で見ていたからかもしれない。

 純と柊磨は生まれ育った環境も、恋愛に対する価値観もきっとよく似ている。しかし、“いつか壊れるかもしれないものだからこそ大切にしたい”柊磨と、“いつか壊れるものなら最初からいらない”と考える純は微妙にすれ違ってしまうのだ。

 一方で、純の心には柊磨の部屋に頻繁に上がっているひな子(小野花梨)への嫉妬心が芽生え始める。ますます母親のように恋愛に振り回されたくない、傷つきたくないという思いから防御線を張り、柊磨を拒絶する純。彼女の親友であるアリサと響子(西野七瀬)もそれぞれ克巳や要(藤木直人)と関わりを持つことで、恋も案外悪くないと思い始めた様子だが、恋は喜びと同時に悲しみや苦しみも連れてくる。笑ったり泣いたり怒ったり、気持ちを必要以上にかき乱されるのが恋の醍醐味でもあり、面倒くさいところでもあるが、果たして3人はその煩わしさを乗り越えることができるのだろうか。念のため言っておくが、恋は誰かに急かされてするものでも、そもそもしなければならないものでもない。大事なのは、誰かを愛しく思った時、自分の気持ちを否定せず、大切にしてあげること。だからこそ、周りに流されることなく純が恋に落ちたのなら、心からその気持ちを肯定してあげたい。

■放送情報
『恋なんて、本気でやってどうするの?』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週月曜22:00〜放送
出演:広瀬アリス、松村北斗、西野七瀬、飯豊まりえ、岡山天音、小野花梨、安藤ニコ、長田成哉、牧野莉佳、三浦りょう太、戸塚純貴、味方良介、アキラ100%、古川雄大、香椎由宇、藤木直人ほか
脚本:浅野妙子
演出:宮脇亮、北川瞳
音楽:吉俣良
主題歌:あいみょん「初恋が泣いている」(unBORDE/Warner Music Japan)
挿入歌:SixTONES「わたし」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
プロデュース:米田孝、高石明彦(※「高」はハシゴダカが正式表記)
制作協力:ジ・アイコン
制作著作:カンテレ
(c)カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/koimaji/

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