『ファンタビ』シリーズに存続の危機? エズラ・ミラーの続投は? 不祥事をおさらい

 もともと、本シリーズは3部作になる予定だと言われていたが、原案を手がけたJ・K・ローリングが、2016年にトリロジーから5部作へ拡大する計画があると発言。よって、シリーズ第4作の製作が期待されているが、Varietyによると、ワーナー・ブラザースは『ダンブルドアの秘密』の興収結果を見て判断し、シリーズを継続させるかどうかを決定するとのことで、続編への見通しは明るくなさそうだ。

ジョニー・デップ(写真提供=REX/アフロ)

 しかも、『ファンタビ』シリーズではミラーの事件以外にも、物議を醸した不祥事が続いている。2020年6月には、J・K・ローリングがトランスジェンダー(生まれつきの身体的性別と自身の性自認が異なる人々の総称)に向けた差別的な発言が大きな問題となり、2020年11月には第1&2作でグリンデルバルト役を演じたジョニー・デップが、元妻アンバー・ハードとの泥沼裁判の余波で降板を余儀なくされた。相次ぐ不祥事に加え、『ダンブルドアの秘密』の興行成績不振を顧みると、かなり状況は厳しいと言えそうだ。

 また、4月8日にワーナー・ブラザースとディスカバリーの合併が完了し、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのCEO(最高経営責任者)にデヴィッド・ザスラフが新たに就任。すでにザスラフ氏はDC映画の大改革を示唆しており、スタジオの新たな方針や戦略が、『ファンタビ』シリーズの未来にも大きく影響することが予想される。

参照

1. https://realsound.jp/movie/2022/03/post-998045.html
2. https://realsound.jp/movie/2022/03/post-998045.html
3. https://realsound.jp/movie/2022/04/post-1004328.html
https://deadline.com/2022/04/flash-ezra-miller-arrested-hawaii-1234989883/
https://variety.com/2022/film/news/fantastic-beasts-franchise-controversies-harry-potter-jk-rowling-johnny-depp-1235226541/
https://screenrant.com/ezra-miller-wb-flash-fantastic-beasts-future-update/
https://variety.com/2022/film/news/dc-warner-bros-discovery-zaslav-hbo-max-1235232185/

■公開情報
『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』
全国上映中
監督:デヴィッド・イェーツ
脚本:J・K・ローリング、スティーヴ・クローヴス
プロデューサー:デヴィッド・ヘイマン
出演:エディ・レッドメイン、ジュード・ロウ、エズラ・ミラー、ダン・フォグラー、アリソン・スドル、カラム・ターナー、ジェシカ・ウィリアムズ、キャサリン・ウォーターストン、マッツ・ミケルセンほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
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