『持続可能な恋ですか?』上野樹里と田中圭が“プチ逃避行” 無駄を楽しむ時間の尊さ

「優しくなりたいです、人にも自分にも」

 “ああしなきゃ、こうしなきゃ”“こうあらねば”と思えば思うほど、どうしたって自分にも相手にも期待をし、その期待が叶えられなくてガッカリしては、どこかギスギスしたり厳しくなったりしてしまう。静かな湖畔を目の前にめいっぱい深呼吸して、心身ともに伸びやかにストレッチしたいけれど、現実には片付いていない自分の部屋でヨガポーズをしている自分も。「執着や嫉妬を手放して」とレッスン中に生徒に声を掛けながらも、どうしたって他の人気インストラクターの動向が気になってしまい比較してしまう自分自身も。

 いつだって理想と現実のギャップはなかなか埋まらないけれど、そんな自分自身も“まぁいいじゃん”と思えて「無駄を楽しむ時間は無駄ではない」と心から言えたなら、それこそが人にも自分にも優しく、“生きやすさ”を許容する心持ちではないだろうか。そんな杏花は、モヤモヤや心のしこりを手放せたようで、バスに乗り込む前より随分軽やかだ。そして、これこそが父が言うメリット・デメリットなんてものを超えた「結婚」の意味ではないだろうか。

 さてさて、参戦した婚活パーティーではまさかの主催者側として晴太が居合わせ、さらには幼なじみかつ晴太の息子の学童の先生・颯(磯村勇斗)との再会まで待ち受けていた。「今度はあなたがプロポーズしたい人を見つけてね」と離婚届付きで書かれた亡き妻からの手紙で杏花のことを託された林太郎にも、何やら早くも出会いの予感が訪れる。母からの手紙に涙を見せた杏花に心境の変化は見られるのだろうか。早くも、“結婚”に向けて進んでいく父娘のファンファーレが鳴り始めた。

■放送情報
火曜ドラマ『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:上野樹里、田中圭、磯村勇斗、ゆりやんレトリィバァ、井川遥、水崎綾女、清水くるみ、武田玲奈、鈴木康介、松重豊、鈴木楽、柚希礼音、八木亜希子
脚本:吉澤智子
演出:土井裕泰、山室大輔、小牧桜、加藤亜季子
プロデュース:中島啓介、吉藤芽衣
製作著作:TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/jizokoi_tbs/
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