道枝駿佑×福本莉子『セカコイ』ポスター公開 古川琴音、松本穂香ら新キャストも
なにわ男子の道枝駿佑と福本莉子がW主演を務める映画『今夜、世界からこの恋が消えても』のポスタービジュアルが公開され、あわせて古川琴音、松本穂香ら新キャストが発表された。
本作は、映画化もされた『君は月夜に光り輝く』を輩出した電撃小説大賞の2019年受賞作品を原作としたラブストーリー。眠りにつくと記憶を失ってしまう、実在する難病「前向性健忘」を患ったヒロインと、そんな彼女を献身的に支えるも、自らも大きな秘密を隠し持っている主人公の儚くも切ない愛を描く。『僕等がいた 前篇・後篇』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』などの三木孝浩が監督を務め、月川翔と松本花奈が脚本を手がけた。
クラスメイトのいじめを止めるため、同級生の女子・日野真織(福本莉子)に嘘の告白をした主人公・神谷透(道枝駿佑)。嘘の告白と分かりながらも、「放課後まで話しかけない」「連絡は簡潔にする」「お互いを本気で好きにならない」という3つのルールと合わせ、真織はOKの返事をする。好きにならないと約束を交わすもお互いを知るにつれ、いつしか惹かれ合う二人。透がついに想いを抑えられなくなった頃、真織から出た言葉は予想もしないものだった。「私。前向性健忘っていって、夜眠ると忘れちゃうの。一日にあったこと、全部」。毎日、記憶と経験をリセットされる彼女は日記に1日の出来事を書き留め、朝早く起きて復習することで記憶をつなぎとめていた。そんな彼女に少しでも幸福な日々を届けたいと献身的に向き合う透。しかし、そんな日常は長く続かない。透が真織の幸せを守るために仕組んだ“ある作戦”とはーー。
公開されたポスターは、夕暮れの中、記憶(恋)が消える夜までの残された時間を噛みしめ、慈しむ透と真織の姿を収めた“サンセットビジュアル”。「消さなきゃいけなかったのは 君と過ごした一年だった。」という、2人が抱える運命の行く末を感じさせるキャッチコピーと、夕暮れの空を背に、眠りにつくと記憶を失ってしまう真織と、そんな彼女を見つめる透の横顔が。夜が来ることは2人にとって、今日一日の記憶が消えてしまうことであり、そして真織の恋もリセットされてしまうことを意味する。そんな夜の手前である、黄昏時の残された時間を噛みしめ、慈しむ2人の切ない表情が切り取られた。
また、2人を取り巻く新キャストも発表。真織が「前向性健忘」を患っていることを理解し支え、頼れる親友・綿矢泉を演じるのは、『この恋あたためますか(TBS系)、『コントが始まる』(日本テレビ系)などの古川。そして、透の姉である神谷早苗を、ドラマ『この世界の片隅に』(TBS系)やNetflix映画『桜のような僕の恋人』などの松本が演じる。透と真織の小さな恋を微笑ましく見守りつつも2人の未来を案ずるキーパーソンとなる。
さらに、透の両親役に萩原聖人と野波麻帆、真織の両親役に水野真紀と野間口徹、2人の同級生役に前田航基と西垣匠が決定した。
今回の発表にあわせて、古川と松本、そして原作者の一条岬からコメントも到着した。
コメント
古川琴音(綿矢泉役)
三木監督の作品を観ては“こんな青春があったらいいな”と思っていたので、今回初めて三木組に参加させて頂いて、“監督の作る世界に入れたんだ!”と、とても嬉しかったです。泉を演じる上で、複雑な状況を頭では分かっていても心が追い付かない時があったのですが、監督が「泉は十字架を背負っているんだよ」と言葉をかけてくださって、それが凄く腑に落ちてお芝居に活かすことが出来ました。道枝くんと莉子ちゃんとは初共演なのですが、道枝くんは、文字で見ると照れくさくなるような言葉でも、自然にしっくりきて、そういう言葉が似合う人っているんだなと、王子様みたいな方だなと思いました。莉子ちゃんはどのシーンもみずみずしく、凄くキラキラしていて、こういう穢れない存在を泉は守りたかったんだなと、莉子ちゃんを通して感じることが出来ました。
初めて台本を読んだ時に、自分が大切にしていたことを忘れてしまう悲しさや切なさは勿論、それ以上に真織を支えようとする周りの人たちの愛情に、とても温かい気持ちになりました。凄く切ない物語ではあるんですが、明日を迎えられることや、大切な人と思い出を積み重ねていけることに感謝したくなるような映画になっていると思います。
松本穂香(神谷早苗役)
普段演じる役は初々しさを求められることが多いのですが、今回は自分自身とはかけ離れた包容力のあるお姉さんの役で、今までにない挑戦的な役を任せて頂いたなと思っております。弟の透役を演じられた道枝さんとは初共演で、同じ関西出身なのですが、透明感溢れる方という印象でした。一緒に撮影するシーンは少なかったのですが、ご本人の真っすぐさとピュアさが凄く伝わってきて、それが演じる上でとても支えになりました。三木監督とは約6年ぶりにご一緒させて頂いたのですが、「大きくなりましたね」と言って頂きました(笑)演技も委ねて見守ってくださり、ダメな時は納得のいくまで何度も撮ってくださって、凄く温かい監督さんだなと撮影を終えて改めて思いました。監督が三木さんで、撮影が柳田さんで、出来上がる前から皆さんに愛される作品になることを確信しています! この映画は大切な人の存在が心の中にあるだけで、ちょっと気持ちが強くなれたり、心が救われたり、そういった人と人との繋がりの温かい部分を丁寧に描いた映画になっているんじゃないかなと思います。初めて台本を読ませて頂いたとき、もう二度と戻らない尊い時間がキラキラと輝いて描かれている作品だなと感じました。是非劇場で見て頂けたら嬉しいです。
原作・一条岬
今、当たり前にもっているものは、いつか失ってしまうもの。だからこそ、心を込めて大切にしたい。原作のあとがきをそう書き終えてから二年が経ちました。幾多の別れと出会いがある中で、映画の撮影見学という形で登場人物と再会することができました。道枝さんの演じる透はどこまでも優しく、福本さんの演じる真織は生きることに真摯で、古川さんの演じる泉は大切な何かを守ろうとしている。生きて、動いて、人物として思考する三人の姿に感動し、同時にとても嬉しくなりました。
私が原作者でなくても、この映画は必ず観に行きます。客席に腰かけ、少しの緊張とともに物語の開始を待つ。あとはもう、素晴らしい映像と脚本、心のこもった演技と音楽に身を任せ、笑ったり驚いたり、泣いたりすればいい。そんな最高の映画体験を、一観客として皆さんと待っています。
■公開情報
『今夜、世界からこの恋が消えても』
7月29日(金)全国東宝系にて公開
出演:道枝駿佑(なにわ男子)、福本莉子、古川琴音、前田航基、西垣匠、松本穂香、野間口徹、野波麻帆、水野真紀、萩原聖人
原作:一条岬『今夜、世界からこの恋が消えても』(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
監督:三木孝浩
脚本:月川翔、松本花奈
音楽:亀田誠治
配給:東宝
(c)2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会
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