乃木坂46 山下美月、勝地涼ら、中江功監督による新作ショートドラマに出演
フジテレビの水曜深夜番組『水曜NEXT!』で3月9日と16日に放送される実験的新番組『Around the Corner 曲がり角のところで』。同番組内のオリジナルショートドラマに山下美月(乃木坂46)、勝地涼、塩野瑛久らが出演することが発表された。
『Around the Corner 曲がり角のところで』は、フジテレビドラマ『教場』、『Dr.コトー診療所』、『プライド』などを手がけてきた中江功監督が、バラエティー制作の黒木彰一P&中嶋優一Pの2人のプロデューサー率いる第二制作部の若手ディレクターたちとタッグを組んで制作した、ドラマとバラエティーの垣根を超えた企画となる。アンタッチャブルの山崎弘也が運転席に、有村架純が助手席に乗り、「Around the Corner」カーで、晴れた春の横浜をドライブしていく。車内では、ふたりのゆるりとしたトークが続き、ドライブ途中で曲がり角を曲がるたびに、番組ではVTRが発射される。
今回発表されたのは、山崎と有村が最初の曲がり角を曲がって発射される中江監督によるオリジナルショートドラマ。山下扮する高木ルルが、テレビ番組に出演しようとしている。彼女は、超常現象やホラー映画などをシュッとした見た目でクールに紹介するという動画が人気のインフルエンサーだ。番組のADたちが「かわいいですね」とルルにうっとりする中、総合演出の代官山(勝地涼)は、「地味じゃね?」とぽつり。ルルの好みとは違うピンクの服に着替えさせ、ただマニアックに作品を紹介するトークにダメ出ししていく。代官山ら制作陣の態度にいらつきながらも、本番を迎えたルル。いつも自分の動画でやっている通り、冷静に作品紹介を進めていくのだが、視聴者の声が聞こえてくるはずのスピーカーからなぜか不気味な声が。制作陣のいたずらだと思い込んだルルは、怒りを爆発させる。
別の角を曲がると、バラエティー制作の若いディレクターたちによるバリエーション豊かなVTRが次々を発射される。新進気鋭のコント集団「ダウ90000」は、8人のメンバーによる、“男女あるある”から“テレビあるある”まで盛り込まれた新ネタを披露。また、フジテレビ入社2年目の佐久間みなみアナが、昔テイストの情報バラエティー番組に挑戦する。前髪を立ち上げ、スタジオのボディコンギャルたちとお届けする、HOTな街TOKYOの最新トレンドとは。そして、チケットが即完売してしまう話題のダンス集団「梅棒」による見応えたっぷりのパフォーマンスや、俳優・塩野瑛久が東京の夜景をバックに流し目でつぶやく珠玉の一言企画なども展開される。
コメント
企画・演出:中江功(フジテレビ第一制作部)
【今回の企画を立ち上げた経緯】
4年ほど前から、第二制作部(バラエティー)の黒木(彰一)プロデューサーと部署を超えた番組作りをやってみたいね、と話していました。ドラマ部とバラエティー部の現場の人間は、近くて遠い関係で、番宣くらいでしかなかなか交わる機会がない。当時は大いなる番宣番組でいいから、とにかく一緒に作ることを目標にしていました。昨年末に中嶋(優一)プロデューサーにもその話をしたところ、面白がってくれて、今回、「水曜NEXT!」枠で実現してくれました。そもそも「水曜NEXT!」は、その名の通り「NEXT世代」のための枠だと思っていたので、そんなところにOLD世代が割って入るなんて申し訳ない、と最初は恐縮しましたが、残り少ない(かもしれない)制作現場人生だし“新しいことをやるのにOLDもNEXTもない!”と開き直ってやらせていただくことにしました。
【オリジナルショートドラマについて】
深夜の短いドラマということで、ワンシチュエーションのあまりやったことないジャンルをやりたいと思って作りました。なので?なんとなくホラーみたいなモノになりました。コーナーのひとつなので長すぎず、短すぎずを意識しました。山下美月さんは、初めてお仕事したのですが、謙虚でありながら芯の強さを感じる方で、お芝居に対する勘も良く、とても頭がいい印象を受けました。きれいですし! これからが本当に楽しみです。今回はミニドラマでしたが、次は長編の作品で、また違う顔を見てみたいと思わせてくれる魅力的な女優だと感じました。「NEXT世代」という意味でもピッタリなキャスティングだったと思います。勝地涼さんは、私の同期のバラエティーのカリスマをイメージした役柄でした。出演者が多い中、現場の空気を明るくして盛り上げていただき助かりました。
【バラエティーの若手ディレクターとの仕事について】
顔合わせの時は控えめでおとなしい、という印象でしたが、時間と共にそれぞれ個性が出てきて、面白いアイデアがどんどん出てくる楽しい会議でした。舞台や映像、配信など積極的に見る努力をしていて、勉強熱心でした。プロデューサーたちがディレクターの意見をしっかり聞く姿勢も参考になりました。当たり前のことですが、普段仕事をしている相手が違うため、ドラマの人間とバラエティーの人間では、タレントや役者に対して持つイメージが結構違っているのが面白かったです。とにかく楽しい番組作りでした。“いろいろ教えてください”、と若手の皆さんから言われましたけど、明らかに私の方が教えてもらいました。とても頼もしいディレクター陣でした、かなり刺激を受けたことは間違いないです。
【『Around the Corner』を仕上げて】
ドラマのOLD世代がバラエティーのNEXT世代の人たちと一緒に作るという、個人的には夢のような企画でした。“いろいろなアイテムのごった煮みたいなものを作りたい”という陳腐な表現の思いつきを、“コーナーを曲がると新たな景色が見える”なんて素敵なキャッチと、清志郎さんの世代を超えた心地よい曲でパッケージしてくれた黒木プロデューサー、そしてバラエティーチームの個性的で才能ある若手精鋭を集結させて、気持ちのいい番組作りの環境を用意してくれた中嶋プロデューサーに心から感謝しています。今回はドラマとバラエティーの共同作業でしたが、これを実験的な試みに終わらせず、事業部のイベントやスポーツ、映画や報道、営業など局内全部を巻き込んで
それぞれの部署の人がコーナーを担当する、さらに多様化した第2弾、第3弾の番組を作れたら、と思っています。
制作統括:中嶋優一(フジテレビ第二制作部)
弊社のドラマレジェンドである中江(功)監督(入社34年目)に、 入社3年目、5年目、5年目、8年目のバラエティーの若手ディレクターが胸を借り、ドラマとバラエティーの融合の番組を作りました。この経験でインスパイアされた若手たちが、何年後かに良い作品をそれぞれ作ってくれればと願っております。入社26年目の私も勉強になりましたので、これからもボーダーを超えた融合を目指したいと思っています。
チーフプロデューサー:黒木彰一(フジテレビ第二制作部)
中江(功)監督から、この企画の素の話を聞いた瞬間、忌野清志郎さんのソロ曲『AROUND THE CORNER 曲がり角のところで』を思い出しました。いつか使いたかった番組タイトルなんです。曲がり角を曲がると何があるのだろう?という気持ち。思いがけないコーナーがそこにある!という構成。大先輩のドラマの中江監督、バラエティーの(田中)良樹、(城山)海周、坪井(一季)、古川(周)という若手ディレクター、そして長年の盟友・中嶋(優一)プロデューサーと、普段とは違うメンバーでわいわいガヤガヤと番組を作りました。会議も収録現場も楽しくて……早く見てもらいたいものばかりです。どこかの曲がり角(コーナー)で、皆さまに春らしい新しい出会いがあったら本当にうれしいです。
※高木ルルの「高」はハシゴダカが正式表記。
■放送情報
水曜NEXT!『Around the Corner 曲がり角のところで』
フジテレビにて、3月9日(水)24:25~24:55、3月16日(水)24:25~24:55放送
※関東ローカル
出演者:山崎弘也(アンタッチャブル)、有村架純、山下美月(乃木坂46)、勝地涼、ダウ90000、明日のアー、梅棒、高崎かなみ、塩野瑛久、佐久間みなみ(フジテレビアナウンサー)、ほか
企画・演出:中江功
制作統括:中嶋優一
チーフプロデューサー:黒木彰一
プロデューサー:池田拓也
演出:田中良樹
ディレクター:城山海周、坪井一季、古川周
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/suiyonext/