ナム・ジュヒョク、“人生ドラマ”更新? 『二十五、二十一』で見せる繊細な表現力
青春の代名詞である彼が、『スタートアップ:夢の扉』に続き、青春ドラマに帰ってきた。『二十五、二十一』は、1998年IMF時代に夢を奪われた若者たちの成長を描いた青春ドラマ。主人公ナ・ヒド(キム・テリ)の娘が現在2021年に開いた、母の高校時代の日記帳を元に、母ヒドの若かりし青春時代の物語が展開していく。ジュヒョクが演じるのは、IMFで裕福だった生活が一変し、家族はバラバラになり、倒産した家庭の長男として懸命に生きるベク・イジン。ヒドと出会い、互いに癒し合い成長し、そして恋に落ちていく。
第2話では、債務の督促の前で「どんな瞬間でも絶対に幸せになりません」と謝罪するイジンの姿は、その時代の青春の悲しい断面だった。ジュヒョクは、爽やかな魅力で青春の希望を描き出しながらも、困難な現実を前にもがく若者の苦しみを繊細に表現する。憂いを帯びていた瞳が、ヒドとの“秘密の遊び”によって澄んだ笑顔を取り戻していく姿に、心を掴まれる。困難な時代を乗り越える彼らの姿は、先行きが見えない今のこの時代をも照らしてくれる。序盤からすでに名作の匂いが漂う本作は、ジュヒョクの「人生ドラマ」更新となるかもしれない。
参考
https://www.wikitree.co.kr/articles/732046
■配信情報
『二十五、二十一』
Netflixにて独占配信中(毎週土・日曜に新着エピソード配信)
原作・制作:チョン・ジヒョン、クォン・ドウン
出演:キム・テリ、ナム・ジュヒョク、キム・ジヨン、チェ・ヒョンウク、イ・ジュミョン
写真はtvN公式サイトより