2月25日公開の映画『ナイル殺人事件』の制作秘話をキャスト、スタッフらが明かした。

　本作は、アガサ・クリスティの『エルキュール・ポアロ』シリーズ『ナイルに死す』を映画化したミステリー。前作『オリエント急行殺人事件』に続き、ケネス・ブラナーが監督・主演を務め、再びエルキュール・ポアロを演じる。そのほか、『ワンダーウーマン』のガル・ガドットらが出演。製作総指揮にはリドリー・スコットが名を連ねている。

　ポアロが難事件に挑む舞台は、エジプトのナイル川を行く豪華客船。大富豪の美しき娘の新婚旅行中に、クルーズ船内で連続殺人事件が起きる。容疑者は、結婚を祝うために集まった乗客全員。豪華客船という密室で、誰が何のために殺したのか。ポアロの人生を大きく変えた衝撃の真相が描かれる。

　今回、キャスト、スタッフらが語ったのは、主人公ポアロ以外で唯一前作『オリエント急行殺人事件』から引き続き登場するポアロの親友ブーク（トム・べイトマン）の重要性。前作でのブークは、ハンサムで、チャーミングでユーモアのセンスも持ち合わせるポアロの右腕的存在だった。本作ではブークの存在がより重要なものになっているようで、観客は、ポアロとブークの関係性によって、ポアロの持つまた新しい人間的な魅力を発見できるという。ブラナー監督と何度も組んでいる本作のプロデューサーであるジュディ・ホフランドは、「ポアロは他の誰にも見せないようなやり方でブークに心を開いています。ポアロを演じたケネスとトムとの関係性が、この役柄同士の関係性を見事に体現しているのです」と語り、ポアロとブークの切っても切れない特別な関係性を明かした。

　ポアロの人間性を引き出してくれるブークは、本作を語る上では絶対に欠かすことのできない大事な存在。完璧な名探偵の人間らしい弱さや、時折見せる優しさを、傍らにいるブークが引き出してくれるからこそ、観客はより深くポアロの魅力に取りつかれる。

　実は本作のブーク、前作に増してより深くドラマに関わることに。役を演じたべイトマンは「この役に戻ってこられたことは、とても興味深いことです」と続投を喜びながら、「本作ではブークのキャラクターを更に掘り下げていきます。自分にとっての愛とは何か？　それは恋愛なのか、それとも親子の愛なのか？　本作は“愛”が一つの大きなテーマとして描かれていますが、今回のブークは自分にとっての“愛”を追求する、繊細な男として描かれます」と前作との変化を明かした。

　またブラナー監督は、「ブークは愛によって拒絶されるのか？　それとも愛の真っただ中にいるのか？　この物語の他のキャラクターたちと同様に、ブークは愛と強い関わりがあるので、観客たちはとても驚くと思いますよ」と語り、大きなサプライズがあることを匂わせている。

■公開情報
『ナイル殺人事件』
2月25日（金）全国ロードショー
出演：ケネス・ブラナー、ガル・ガドット、アーミー・ハマーほか
監督：ケネス・ブラナー
脚本：マイケル・グリーン
製作：リドリー・スコット、マーク・ゴードン、サイモン・キンバーグ、ケネス・ブラナー、ジュディ・ホフランド
製作総指揮： マシュー・ジェンキンス、ジェームズ・プリチャード
配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン
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公式サイト：Movies.co.jp/Nile-movie