「オッパと呼びたい」から「ヌナと呼ばれたい」へ 韓国ラブストーリーは年上女性時代?

 それをひしひしと感じたのが、日本映画『ジョゼと虎と魚たち』の韓国リメイク作『ジョゼと虎と魚たち』だ。このオリジナルは日本同様、韓国でもものすごく人気が高いというのは知っていたので、20年近く経ちリメイクされると聞き、「キャストは!?」と思ったら、ジョゼはハン・ジミンだった。妻夫木聡の役は『スタートアップ:夢の扉』のナム・ジュヒョク。正直、「あれ?」と思った。ハン・ジミンは可愛いし、演技はうまいし、とても人気のある女優で、年齢不詳なほど若いけれど、ジョゼだとするとちょっと年齢設定が……と思ったのだ。

『ジョゼと虎と魚たち』Original Film (c) 2003 “Josee, the Tiger and the Fish” Film Partners. All Rights Reserved. (c) 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

 しかし、観るとなるほど、しっかり年上女性のラブストーリーの側面も持つ作品として成立していたので納得した。ジョゼが童顔の結構年上の女性という設定はオリジナルにはなかったから、リメイクするにあたり、今の韓国のラブストーリーとしてあえて加えたのだろう。これも一つの流行なのかもしれない。

 ハン・ジミンもインタビューで「昔は相手役が先輩ばかりだったが、最近は若い人ばかりになっている。トレンドのようなものがある」というようなことを話している。※

 それには今、主演を務める女優たちがみんな40前後になっても恐ろしく美しいということもあるのかもしれない。ハン・ジミンもソン・ヘギョも、コン・ヒョジンもソン・イェジンも、みんな20代〜30代前半の俳優とくっついても何の違和感もないほど、若くて綺麗すぎるのだ。なのに可愛さもある。

 美しく年齢を重ねる女優たちの活躍によって、まだまだこのブームは続くのかもしれない。

参考

https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2157410

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