アニメが補完する『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』の世界 ドラマとあわせて堪能すべき理由

漫画、ドラマ、アニメを観て、『ハコヅメ』の世界を補完したい

TVアニメ「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」ノンクレジットOP【2022年1月5日(水)より好評放送中!】

 オープニングを観て、「おっ」と声が出た。想像よりも、ポップでキラキラしていたからだ。ドラマ版もキャストが華やかだったが、どちらかというと落ち着いた印象が強かったからかもしれない。

 しかし、考えてみれば、登場人物たちはみな制服で、基本モノクロである。華やかなオープニングとエンディングは遊び心とも言えるのではないか。華やかな姿の川合や藤を見られるのは、悪い気はない。むしろ嬉しい。

 この遊び心はアニメでしか発揮できないもので、漫画、ドラマ、アニメとそれぞれの良さを活用して、作品をより多面的に見せてもらっている気がする。

 ドラマ『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』(日本テレビ系)での川合役の永野芽郁、藤役の戸田恵梨香のハマりっぷりはすごかった。川合を演じるなら、藤を演じるなら、彼女たち以外にいないと思わされたが、アニメで動く川合と藤を見て、より一層実感させられた。

 例えば、歩き方ひとつとってみても、川合と藤は違う。ドラマで演じられていたものが、アニメではさらに分かりやすく印象付けられており、そのキャラクター性が補完される。

 つい、アニメかドラマかというようなことを論じてしまいがちだが、警察官というリアルな世界観を異なる表現方法で描くというのは、よりキャラクターを強固なものにしてくれる。どちらがいい、というわけではなく、どちらもいい。より世界観を楽しみたいなら、『ハコヅメ』はアニメもドラマも観たほうが、きっとおもしろい。

■放送情報
『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』
AT-Xにて、毎週水曜23:30〜放送
TOKYO MXほかにて、毎週水曜25:05〜放送
出演:若山詩音、石川由依、鈴木崚汰、土屋神葉、花澤香菜
原作:泰三子(講談社『モーニング』連載)
監督:佐藤雄三
シリーズ構成:金月龍之介
キャラクターデザイン:土屋圭
アニメーション制作:MADHOUSE
(c)泰三子・講談社/ハコヅメ製作委員会
公式サイト:hakozume-anime.com
公式Twitter:@hakozume_anime

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