ベン・ウィショー、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のあるシーンへの不満を明かす

 『007 スカイフォール』(2012年)より『007』シリーズのQ役を演じたベン・ウィショーが、The Guardian誌のインタビューで、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のとあるシーンについて、満足できていなかったことを明かした。

 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の劇中では、Qが同性愛者であることを示唆するようなシーン(Qが食事を用意するシーン)があり、さまざまな意見が寄せられた。中には、Qのセクシュアリティについて、(該当シーン以外に)明確には触れられなかったことに対し、「物足りなさを感じた」というような意見もあがっていた。

 インタビュアーから本件に関して問われたウィショーは、「『それ以上は何もないのか』と思いました」「不満足に感じたことを覚えています」と、最初に脚本を読んだとき、そのシーンの簡潔さに悩んだことを明かす。さらに「シーンについて、特に誰からもフィードバックがなかったので、これらの質問(意見)は大変興味深いです。(シーンの内容について)もしかしたら良くない部分もあったかもしれないことを確認することができますし、意見を受け入れたいと思います」と述べた。

 ウィショーはまた、「どんな理由であっても、私はこの映画について誰とも言い争うことはしませんでした」「プロジェクトが違えば意見を述べていたかもしれませんが、非常に大きなプロジェクトなので私は意見を述べず、脚本を受け入れ、脚本通りに演じました」とコメント。

 そして、「LGBTQ +キャラクターをスタジオが強制的に登場させた」という一部の意見に対し、「私は(キャラクターの登場を)、スタジオに強制されたとは思っていません。演出について、そのような悪い印象はもっておらず、ポジティブな視点からきていると思っています」と語った。

参考

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